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Hr本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kitten
10
図書館本。医療保険や保険給付に関する話。「世界一わかりやすい」とあるが、他に医療政策の教科書がないだけではないのか?つまり、難解。特に、統計のところがキツかった。医療政策もエビデンスが必要であり、PDCAサイクルを回す必要があるのだが、日本ではうまく回っているように見えないな。P4P(Pay for Paformance、業績に応じた支払い)も、まだまだうまく機能していない。日本では、国もそうだけれども、現場がかなりコチコチで変化を嫌うので、なかなか難しそうだ。2021/01/22
バーニング
4
ページ的には分厚くはないがこの中身の濃さは素晴らしい。アメリカでの研究結果を中心に紹介しているのであくまでアメリカという留保は必要だが、その留保の上で読み進めるとアメリカのアカデミックがいかに医療という営みをあらゆる角度で研究し、そして現実の医療政策に生かそうとしているかがよくわかる。あとがきにも書かれているが、日本に欠けている重大な要素はここである。素晴らしい医療制度を持っていたとしても、EBPMによるアップデートや社会における共通理解の促進が進展させなければ、これからの時代を生きていくのは難しい。2020/12/23
hurosinki
3
医療政策に関する色んなトピックを短くまとめた教科書。医療経済・統計についての分量が多く、政治学については最低限。基本的に紹介されるのは米国の事例で、日本の事例はあんまり無い。政策がエビデンスに基づき立案、修正されるべきだと要所要所で強調し、その例として最後の章でオバマケアを挙げる。医療経済学の知見を踏まえ、加入義務を設けて被保険者の逆選択を抑制し、リスクに応じて保険プラン間で再分配することで保険者のリスク選択を抑制した(なお加入義務は前大統領によって骨抜きになった)。2021/06/10
すーたん
2
医療政策学の入門書として、どのように施策が打たれ、改善されていくかが書かれている。 各学問の観点からの視点が面白い。 また、どのような点が論点となっているかもわかる。2020/07/06
yurari
1
データ豊富で確かに分かりやすい。知らなかった事:●医師誘発需要(PID)→患者・医師間の医学知識に対する情報の非対称性を利用した医師の裁量的行動によって誘発される、医療サービスの過剰な需要。日本でもMRIの撮影実績からPIDが存在している事が示唆される。●米国では医師の監督下で医療行為を行う専門職、ナースプラクティショナー(日本語では診療看護師と訳す)、フィジシャンアシスタントの養成が進んでいる。医師よりも人件費が安く医療費が抑えられる。日本でも権限以上が進むと業務の効率化を図れる。2021/12/22
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