内容説明
「農業の多面的機能」など、だれも考えもしなかった昭和四十年代から「水田はダム」と主張し、今日まで第一線で鋭い提言を行ってきた富山和子が、カレンダーによるキャンペーンを始めて二十年、日本のみならず海外にも多くのファンを獲得してきた。本書は、二十年間二百四十点の作品から六十点を収録、美しい写真と珠玉のメッセージで、日本列島全体が世界遺産だと訴える。食糧・環境・エネルギーの危機の時代、農林漁業の復興こそ未来を変え、文化と環境を守る力となる―。富山学、感動と発見の書。
目次
鍬をかついだ農夫
初日の出
杉玉・酒林
忍野の富士
相楽神社のもち花
椙社八幡宮の神馬
木曽馬
田の神
春を待つ
錦鯉の里〔ほか〕
著者等紹介
富山和子[トミヤマカズコ]
群馬県に生まれる。早稲田大学文学部卒業。評論家、日本福祉大学客員教授、立正大学名誉教授。水の文化研究所理事長。主な著書に、『川は生きている』(産経児童出版文化賞)『お米は生きている』(産経児童出版文化賞大賞)『水と緑の国、日本』(以上講談社)などがある。「富山和子が作る日本の米カレンダー 水田は文化と環境を守る」を制作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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