目次
第1部 マクロな視点(開発援助と政治学;開発援助(プログラム援助)と経済学
開発援助とNGO論)
第2部 ミクロな視点(開発援助と社会学;開発援助(プロジェクト援助)と経済学
開発援助と文化人類学
開発援助と地域研究
開発援助と心理学
「ODA学入門」講義記録)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なおやん
2
国際協力関連本、その2。国際協力を社会学、経済学、心理学などから論じたものなので、読んでいて頭が痛くなる内容だった。しかし、それらは示唆に富む。例えば社会学的アプローチの粉ミルク支援による乳幼児死亡率の上昇や、イエメンの井戸掘りプロジェクトの話は、ただ単にホイホイ援助すればよいものではないということを如実に表している。普段私たちは、国際援助機関の精巧に作られたビデオだけを見て、心躍らされてしまうことがままある。援助を止めるべきとまでは言わないが、実際に関わる上では社会的影響を考える必要があるのだと感じた。2020/12/26
すーさん
0
昔に買ったものの手を付けていなかった本の一冊。開発援助を経済だけでなく、社会学・心理学・人類学からも見てみることで新たなアプローチができないかという、課題提起型の入門書。開発援助とコンディショナリティはよく知っていたところだが、文化人類学や心理学といった切り口は新鮮だった。最後の東京工業大学での講義記録は、論理思考の整理にピッタリ。2019/09/01