内容説明
本書では、1990年代の途上国の経験および経済学の分野における新たな展開を踏まえて、「奇跡」と「危機」をめぐる議論また経済発展過程における「政府」の役割に関する議論を整理し、今後の開発戦略論の展望を試みている。
目次
第1部 開発戦略の展望(新世紀の開発戦略;グローバル化と開発戦略―国民経済は死にかけているか;21世紀における市場経済化戦略―中国とベトナムの選択)
第2部 開発戦略と経済構造(開発戦略論の再検討―市場・政府・市場システム;経済発展における地理要因;産業組織と経済発展―進化論アプローチからの挑戦;成長会計の現状と課題)
第3部 開発戦略と金融(経済発展と金融―政策課題の展望;国際金融市場と発展途上国―海外資金・債務問題・国際機関;ヘッジファンドと新国際金融体系)
著者等紹介
錦見浩司[ニシキミコウジ]
アジア経済研究所開発研究部副主任研究員
大野幸一[オオノコウイチ]
アジア経済研究所開発研究部主任研究員
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