内容説明
本書は急速な都市化をめぐる問題を研究する。ひとつは都市への人口移動をめぐる問題、もうひとつは都市貧困層の問題である。前者は都市への人口移動の規模、速度、移動の仕方およびどのような人口規模の都市に移動しているか、後者は急速な都市化で都市内に形成される労働市場と都市の所得層別ゾーニングを決める住宅問題を研究する。
目次
第1部 都市化の構造(総論:発展途上国の都市化の特質;韓国・台湾のNIEs化と都市化;東南アジア諸国の都市化;南アジアの都市化の特質;中東・北アフリカとイランの都市化;ザンビアにおける都市化の変容と経済危機;西アフリカにおける都市化―コートジボワールを中心に;ラテンアメリカにおける都市化の諸類型;ベネズエラの都市化)
第2部 都市貧困層と住宅問題(韓国における都市貧困層;フィリピンとタイにおける都市化と都市労働市場;中国の都市住宅問題;ボゴタの都市化と「大衆居住区」問題)