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内容説明
本書は、マザー・テレサが生前、多くの人々に与えた様々な愛を、私たちが日常生活でどのように実行できるかをやさしく述べたものです。彼女の活動に感激し、コルカタに行って手伝いたいと言う人は今も後を絶ちません。けれども、そのようにコルカタへのボランティアを申し出た人たちに、マザーはこう諭したことがあります。「わざわざコルカタまで来なくても、あなたがたの“周辺のコルカタ”で働く人になってください」すなわち、大切なのは、今自分が置かれた場所で、自分にできることをすることだと言ったのです。▼「誰でも何か美しいものをもっている」「自分自身を分け与える」「ほほえみなさい」「大切なのは、どれだけ心をこめたかです」――心が励まされ、「自分にも何かができる」ということに気づかされます。▼身近にある小さなことに誠実になる、周囲の人に親切にするなど、日常生活の中でマザー・テレサの愛を実践する勇気が湧いてくる感動の1冊。
目次
第1章 マザー・テレサと愛を学ぶ(マザー・テレサにあげるんだ あの人たちもお腹を空かせているんです ほか)<br/>第2章 マザー・テレサのおこないに愛を学ぶ(「死を待つ人の家」で 「死を待つ人の家」ができたきっかけ ほか)<br/>第3章 マザー・テレサの言葉に愛を学ぶ(小さなことに誠実に あなたにもできます ほか)<br/>第4章 マザー・テレサの生涯に愛を学ぶ(はかない幸福 母親の模範 ほか)<br/>第5章 マザー・テレサの祈りに愛を学ぶ(神は与えてくださる パンは届いた ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Kikuyo
20
「きれいに身体を洗ってもらい、しっかり抱きしめられながら、あなたも望まれてこの世に生まれてきた大切な命なのよ、と言われながら息をひきとる。それはゴミの山の中で死ぬのとどんなに違うでしょう。赤ん坊にだってそのことはわかるのですよ」身近な小さなことに誠実に丁寧に生きようと思う。わかち合うこと、微笑むことを忘れないで。2019/12/22
Yushi Suzuki
18
読んでよかった。身の上話で恐縮ですが、僕はプロテスタントの家に育ったクリスチャンです。なんとなくマザーテレサについて興味があったんだけど、親曰く「マザーテレサはカトリックだからゴニョゴニョetc....」なぜか親の影響を受けやすい僕はマザーテレサについて何も知らなかったし、本も読みませんでした。でも読んでみて本当によかった。「行いによる信仰」とはなんなのか、考えさせられました。行いなんですね。信仰は思想ではないし、哲学でもない。信仰は信仰で、愛と祈りと行いなんだ。そんなことに気づかされました。2016/10/06
樹
11
マザー・テレサの素晴らしい行為の数々に、頭が下がりっぱなしです。 世界中の人間が彼女のように、愛によって生きていれば、世界は平和になるに違いありません。 エゴなく……というのは私にはまだ難しいですが、身近な人々に、愛を持って接することが出来ればと思います。2012/02/07
きんちゃん
7
私はキリスト教徒ではないが、マザー・テレサからは本当に大事なことをたくさん学んだ。この本の中から一つだけ。「大切なのは、どれだけたくさんのことや偉大なことをしたかではなく、どれだけ心をこめたかです。大小にこだわるのは、人間だけです。」 そして、マザー・テレサは確信していた。「人間にとって最も悲しむべきことは、病気でも貧乏でもなく、自分はこの世で役に立たない不要な人間だと思い込むこと。そして、この世の最大の悪は、そういう孤独な人に対する愛が足りないこと」だと。2014/01/17
nikko
7
読んでいて心の奥底から温かいものが湧き出してくるような気がしたし、反省と気づき、その繰り返しだった。「身近な小さなことに誠実になり、親切になること。その中にこそ私たちの力が発揮される」「一瞬に住んでいたり、血の繋がった親族たちに微笑みかけることは、あまり親しくない人々に対して微笑みかけるより難しいことがある。『愛は近きより』ということを忘れずに」「大切なのは、どれだけたくさんのことや偉大なことをしたかではなく、どれだけ心をこめたか」これらの言葉、私にとって人生の指針となると言っても過言ではないと思った。2013/10/31




