内容説明
「私は世界の歴史を書いているの」自らの信念にしたがって戦火の時代を生きた、魅力あふれる女性の物語は、彼女のこの言葉ではじまる。戦いの二十世紀を生きた女性、クローディアの華麗な物語。英国小説界の最高峰ブッカー賞受賞作品。
感想・レビュー
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きりぱい
3
ムーンタイガー、それは蚊取り線香・・ええっ！秘めたる宝石かなんかだと勝手に思っていたら（キャッツアイみたいな？）全然違った！違ったけれど、蚊取り線香からくゆる煙のようにすーっと立ち昇って消えてゆくような物語ではあった。老いて病の床につき思い浮かべる自分の歴史。美人で自立心の高かったクローディアの魅力がいまいちわからず、心象風景があちこちに飛ぶので、読みが過熱しにくかった。2010/11/15
