内容説明
刑事弁護の第一線で活躍する著者の30余年の経験と思索に基づく刑事弁護の技術と倫理。弁護人の義務の中心は積極的誠実義務であり、その義務を果たすためには高い「技術」を必要とし、高い技術にこそ高い「倫理」が求められること、技術と倫理は一体であることを説き、積極的誠実義務に適う技術とは何かを、捜査、公判、上訴、再審という刑事弁護の諸相ごとに具体的に論じている。
目次
第1編 序論(刑事弁護士倫理とは何か;弁護人の誠実義務と真実義務)
第2編 本論(捜査弁護の技術と倫理;公判弁護の技術と倫理;上訴弁護の技術と倫理;再審弁護の技術と倫理)
著者等紹介
佐藤博史[サトウヒロシ]
早稲田大学客員教授、弁護士。1948年島根県に生まれる。1971年東京大学法学部卒業。1974年弁護士登録。1988年千葉工業大学理事。2004年東京大学法科大学院客員教授。2007年早稲田大学法科大学院客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mk
1
足利事件の弁護人として有名な方。現在の司法制度の運用や、スタンダードとして教えられている技術や倫理に反対することもしばしば。でも単にうるさいだけで実績を出さない弁護士(失礼)とは違うな、と感じさせられます。裁判員制度定着に伴う刑事裁判の変容に、弁護人としてどう取り組んでいくかの可能性を見せてもらった気がします。◆あえて読書した本としてみる。2010/01/12
ぴろし
0
佐藤先生。。。 我々が初めて会ったとき、奥さんのななめ前に座ってた。2015/02/08
ozapin
0
弁護士さんの倫理をテーマに網羅的に書かれていて、弁護士さんという仕事に興味を持った2014/07/06