内容説明
人類が歴史上はじめて直面する問い―成人の同意に基づく安楽死、人工妊娠中絶、脳死者からの臓器移殖、新生児の安楽死―に答えるべき、〈自律〉と〈恩恵〉の原理。非宗教的な、価値が多元化する社会での倫理。生命の人為的操作はどこまで許されるのか。
目次
第１章 非宗教的バイオエシックスの出現
第２章 バイオエシックスの知的基盤
第３章 バイオエシックスの原理
第４章 医療の文脈―人格、所有、国家
第５章 医学化の言語
第６章 人格の終わりと始まり―死、中絶、嬰児殺し
第７章 自由な、情報を与えられた上での同意、治療の拒否、医療チーム―自由の諸相
第８章 医療への権利
第９章 人間の改造と徳の探求
