内容説明
じいちゃんたち12人の自由すぎる創造。12人の作品と人生。
目次
長恵―段ボール箱に舞う天子が天国の扉を開く
軸原一男―90歳過ぎて増殖を始めた負けん気の王国
蛭子能収―空気を読まない言動の裏に秘められた宝
糸井貫二―裸身で最前衛を走り抜ける伝説の芸術家
堀内辰男―エクセルを駆使して描く現代の浮世絵師
木下将之将軍―美しく歪む世界を司る妖精のような将軍
沼博志―謎すぎるオブジェで田園に亀裂を入れる
ドクター・中松―生死をかけた発明に挑むインベントール
城田貞夫―エロ仕掛けの水商売でカラクリ芸道をゆく
大野博司―ドローン技術を自学で先取した空撮の達人
小川卓一―石に美意識を刻み奉納する私設殿堂の主
堀尾貞治―色を塗り重ねて日常の中を無限に突き進む
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hiratax
3
ゾマホンが「お年寄りが一人亡くなると図書館が燃える」ということわざを言っていて、老人芸術もその類かと思いきや、アウトサイダーアートをギリギリ回避した批評の言葉を与えている。例えば暇に任せた趣味の油絵サークルとは別のもの。何者かに突き動かされる衝動「でもやるんだよ」精神をすくい上げる。コンピューターを使いこなす老人もいる現在形の事象を追う。2015/07/31
KakeruA
2
ほとばしる生気、垂れ流される創造力。生きている限り私たちは、誰彼のため問わず、何かしらつくり続けているのかもしれない。つくることで関わりが生まれる、閉ざされる。内包する創造力をかきたて、表現に及ぶ過程はそれぞれだが、当たり前のように振る舞う彼らを見つめ、取り上げる力も私たちは同時に養う必要がありそうだ。2015/09/21
ブルーハート
2
カラー版の絵の多い170頁ばかりの本。勿論その分活字は少ない。寝っ転がって一時間もあれば読めるだろうとたかくくっていたが、それがなんとなんと読みにくい。というか、じっくり読ませられた。自分と対話するように・・。2015/06/21
レフラー
1
じいさんすごいな。三点倒立とエクセルと蛭子さんにぐっときた。2015/05/24
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- 和書
- たぶん最後の御挨拶