出版社内容情報
いつも「リスク社会」は可能性として語られてきた。
ついに到来した「震災・津波・原発」の惨状を見据え、
ありうべき克服を提起する強靱な思考。連続講義第一弾。
[「あとがき」から抜粋]
今、われわれは、日本人は、「夢」の中にいるかのようである。3・11の破局の後、すなわ
ち 2011年3月11日午後2時46分に東日本の太平洋岸を襲った震災と津波の後、さらにこ
れにひき続く福島第一原子力発電所の事故の後、私自身を含む多くの日本在住者は、まるで
「夢」の中を生きているかのような感覚を覚えている。その夢は、覚醒以上の覚醒であり、
破局以前の日常の方こそがむしろ、微温的なまどろみの中にあったことを、われわれに思い
知らせる。本書に収録した四つの講義はすべて、3・11の破局よりも前に行われたものであ
る。しかし、私自身が驚いている。講義の中のさまざまな論材が、破局後の主題とあまりに
直接的に対応していることに、である。
[目次]
はじめに なぜ講義なのか? そして何を講義するのか?
第一講 「日本語で考えること」を考える
第二講 社会主義を超えて、コミューン主義へ
第三講 リスク社会の(二種類の)恐怖
第四講 今のときに革命について語る
[著者紹介]
大澤真幸(おおさわ・まさち)
.1958年長野県松本市生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。社会学博
士。千葉大学文学部助教授、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を歴任。
.著書に、『行為の代数学』『身体の比較社会学』『虚構の時代の果て』『ナショナリズムの由来』
(毎日出版文化賞)『〈自由〉の条件』『不可能性の時代』『普天間基地圏外移設案』(電子書籍)
『量子の社会哲学』『現代宗教意識論』『「正義」を考える』他多数。[オフィシャル・ウェブサ
イト]http://www.sayusha.com/MasachiOsawaOfficial/
内容説明
いつも「リスク社会」は可能性として語られてきた。ついに到来した「震災・津波・原発」の惨状を見据え、ありうべき克服を提起する強靱な思考。連続講義第一弾。
目次
第1講 「日本語で考えること」を考える(日本語で考える;「…は」の連発―近代日本語における ほか)
第2講 社会主義を超えて、コミューン主義へ(道徳共同体の規準;コモンズと排除 ほか)
第3講 リスク社会の(二種類の)恐怖(チャレンジャーの事故に関する集団的否認;リスク社会とは ほか)
第4講 今のときに革命について語る(資本主義は自らを信じているのか;革命の空間的普遍性 ほか)
著者等紹介
大澤真幸[オオサワマサチ]
1958年長野県松本市生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。社会学博士。千葉大学文学部助教授、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を歴任。現在、個人誌『大澤真幸THINKING「0」』刊行中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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