目次
第1章 道とは何か
第2章 命の哲学―生老病死と飲食男女
第3章 万物斉同という思想
第4章 日本に受け継がれた老荘思想
第5章 今こそ求められる老荘的発想
第6章 老荘思想入門
著者等紹介
福永光司[フクナガミツジ]
中国哲学者。1918年大分県生まれ。1942年京都帝国大学文学部哲学科卒業。戦争末期に中国大陸に渡る。広東省で終戦を迎え、1947年上海から復員。東京大学文学部教授、京都大学人文科学研究所長などを歴任。その後、執筆・公演・学術調査旅行など多忙な日々を送る。2001年12月20日逝去
河合隼雄[カワイハヤオ]
臨床心理学者。現在、文化庁長官。1928年兵庫県生まれ。1952年京都大学理学部数学科卒業。フルブライト留学生として渡米後、スイスのユング研究所に留学し、1965年日本人初のユング派精神分析家の資格を獲得。その後、京都大学教授、国際日本文化研究センター所長などを歴任。心理学をはじめ、日本の古典文学や教育・社会問題など幅広い分野に提言・著作活動を行い、多くの人々から共感を受けている
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感想・レビュー
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Humbaba
7
幸せになるための道というのは一つではない.ある人にとっては幸せであったとしても,それが他の人にも通用する保証はない.今の社会の幸福というものをそのまま自分の幸福とするのでなく,自分にとっての幸福とは何かを考えることが大切である.2013/03/15
zaku0087
3
読みやすいが散漫な印象を受ける。中国と日本の古典に関する膨大な知識を振り回すが如く、話は跳躍するので知的に満たされた感はある。が、老荘思想入門というには、やはり整理が必要ではないか。南船北馬を馬の文化と船の文化と言っているのだが、古代の文明地中原をめぐる南北の侵略が古代中国の終わりという見方ができないか。実質的な中国の文明は秦・漢統一時代までで、そのあとは南北の混交で進んだのだと思う。だから、老荘思想は中華文明の徒花というか、滅びの思想ではないか。そのあたりの説明がもう一息欲しいところだ。2021/02/05
Oki
0
この本では、「馬の文化と船の文化」を対比していた。 「山の一族と海の一族」という対比を連想した。(螺旋プロジェクト) 「ランドパワーとシーパワー」という地政学的な対比もある。 2023/09/10
呑司 ゛クリケット“苅岡
0
老荘思想入門のタイトルに引かれて手に取った本だが、老荘思想には辿り着かなかった。道教と儒教の違い、南の船、北の馬等々、盛り沢山の話の中に人生のヒントはあるものの、広大な国土と悠久の歴史の中に道筋を立てて学ぶことの難しさを確認出来た。 2021/06/02
ryo
0
難しい、基礎知識不足2020/10/01
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