出版社内容情報
米作の展開だけではなく実に多様な生業のあった弥生時代の暮らしを最新の研究をもとに活写する。
藤尾慎一郎[フジオシンイチロウ]
国立歴史民俗博物館
山田康弘[ヤマダヤスヒロ]
松木武彦[マツギタケヒコ]
吉田広[ヨシダヒロシ]
高瀬克範[タカセカツノリ]
上野祥文[ウエノヨシフミ]
目次
序章 弥生時代像の再構築
第1章 縄文から弥生へ
第2章 むら、まち、人口
第3章 金属器との出会い
第4章 青銅器のまつり
第5章 弥生文化の北の隣人―続縄文文化
第6章 弥生時代から古墳時代へ―時代を越えた鏡の視点
著者等紹介
藤尾慎一郎[フジオシンイチロウ]
1981年広島大学文学部史学科(考古学専攻)卒業。1986年九州大学大学院文学研究科考古学専攻博士後期課程単位取得退学。現在、国立歴史民俗博物館副館長・研究総主幹。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おらひらお
3
2017年初版。新しい年代観からみた弥生時代像をテーマごとに概観したもの。やや軽めのタイトルと表紙のアンバランスさが気になりますが、内容は面白いです。2017/09/06
Junko Yamamoto
1
青銅器の地域による受け入れ方が違い、北九州はむしろ日本ではなく大陸に近かったのだなと思う2020/06/28
遊動する旧石器人
1
2017年3月25日初版第1刷。弥生時代に関して、弥生時代そのものはもちろん、縄文時代との関係、古墳時代との関係、続縄文時代との関係、貝塚時代との関係など時代的前後関係や地域的関係によって、相対的に「弥生時代」というものを導き出そうとしている1冊と言える。金石併用時代とも言われた弥生時代像の変化に関しても、鉄器との関わりが述べられ、また祭器化する青銅器についても述べられる。弥生時代を通じての集落の変遷も吉備をフィールドとして述べれられる。『研究報告』が専門書で一般向けにとされた叢書ですが、専門書です。2017/06/06