出版社内容情報
生態系をモデル化するための新しい考え方と技法を多分野にわたって解説した“生態学と工学両面からのアプローチを可能にする”手引書。〔内容〕生態系の見方とシミュレーション/生態系の様々な捉え方/陸上生態系・水圏生態系のモデル化
内容説明
本書は、生態系の変動の本質を理解できるようにすること、生態系をモデル化しシミュレーションすることにより現象の本質を解明し予測できるようにすること、および人の手による保全施策に活用してもらえる手法を提案できるようにすることを目的としたものである。事例として具体的に樹木、昆虫、哺乳動物、鳥類、魚類、および生息環境としての水質を取り上げ、生物学と工学の融合を図ることを試みている。
目次
1 生態系の見方とシミュレーション
2 生態系のさまざまなとらえ方(水域生態系のコンパートメントモデル;生物集団の絶滅リスク;生物資源の持続的管理)
3 陸上生態系のモデル化(森林の木々の動態モデル;昆虫の発生パターンのモデル:都市緑地の害虫アメリカシロヒトリを例に;野生動物集団のダイナミックス:個体群存続可能性分析)
4 水圏生態系のモデル(河川における魚類の生息地;魚類の選好性モデル;海域の生態系予測モデル;日射による溶存酸素濃度の影響)
著者等紹介
楠田哲也[クスダテツヤ]
1942年大阪府に生まれる。1970年九州大学大学院工学研究科博士課程修了。現在、九州大学大学院工学研究院環境都市部門教授。工学博士
巌佐庸[イワサヨウ]
1952年大阪府に生まれる。1980年京都大学大学院理学研究科博士課程修了。現在、九州大学大学院理学研究院生物科学部門教授。理学博士
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