出版社内容情報
様々な物理数学の基本的コンセプトを,総体として相互の深い連環を重視しつつ述べることを目的〔内容〕線形写像と2次形式/群と対称操作/群の表現/回転群と角運動量/ベクトル解析/変分法/偏微分方程式/フーリエ変換/グリーン関数他
内容説明
本書では、物理学の理論的アプローチで必要とされる数学的な概念と、理論解析のための基礎を概説する。理論物理における数学的な道具立ては一見して多岐に渡るが、その中でも重要なものは互いに密接に関係しており、体系的に構成されている。本書で扱われる問題は、このような物理数学の主要な側面をカバーしている。本書では、複素関数論や常微分方程式などを除く、さまざまな物理数学の基礎的なコンセプトを、総体として相互の深い連環を重視しつつ述べることを目的とする。
目次
線形写像と2次形式
群と対称操作
群の表現
回転群の表現と角運動量
ベクトル解析
変分法
1階の偏微分方程式
スツルム‐リウヴィル系
フーリエ変換とラプラス方程式
グリーン関数と積分方程式
波動場
ラプラス方程式、ポアソン方程式とヘルムホルツ方程式
3次元の場の固有関数展開
著者等紹介
塚田捷[ツカダマサル]
1943年上海に生まれる。1970年東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。現在、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻教授。理学博士
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