内容説明
数学、物理、計算、言語…大数学者マニンが縦横に語る。
目次
イントロダクション
第1部 隠喩としての数学(数学的知識:内的・社会的・文化的諸相;隠喩としての数学;真理・厳密性・常識;ゲオルク・カントールとその遺産;ゲーデルの定理;「計算可能と計算不可能」の序;職業・天職としての数学)
第2部 数学と物理学(数学と物理学;数学と物理の関係;数論的物理学についての省察―アレクサンドル・グロタンディーク還暦に捧ぐ)
第3部 言語・意識・書評(神話的トリックスター:心理学・文化理論における研究;言葉と意識の初期発達(系統発生)
誰もいない都市という元型―イゴル・ユリエヴィチ・コブザレフを悼んで
書評:“Triangle of Thoughts”
書評:『自閉症児エリーの記録』
優れた証明は、私たちを賢くする証明である―ユーリ・マニンへのインタビュー)
著者等紹介
マニン,ユーリ・I.[マニン,ユーリI.] [Manin,Yuri Ivanovich]
1937年クリミア半島シムフェロポリ生まれ。モスクワ大学でイゴール・シャファレヴィチの指導の下、博士号を取得。モスクワ大学教授、MIT教授を経て1993年よりマックス・プランク研究所(ボン)教授。関数体上のモーデル予想の解決、ガウス‐マニン接続、ADHM(Atiyah‐Drinfeld‐Hitchin‐Manin)構成など、代数幾何、数論、数理物理に関わる幅広い分野で業績を残した。1999年ショック賞、2002年カントール・メダル、2010年ボーヤイ賞受賞。2023年ドイツにて逝去
橋本義武[ハシモトヨシタケ]
1962年愛知県に生まれる。現在、東京都市大学理工学部・教授。理学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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