出版社内容情報
気候変動が人間の歴史にいかなる影響を与えたかを特徴的な歴史の事件との関りを通して紀元0年以降について論じる。〔内容〕歴史時代の気候復元/古墳寒冷期の気候と歴史/中世温暖期の気候と歴史/小氷期の気候と歴史/気候と現代文明
【目次】
1. 総論1 過去1万3000年間の気候の変化と人間の歴史
1.1 人間の歴史にインパクトを与えた気候の節目
1.2 オリエントにおける1万2000年前の乾燥化のインパクト
1.3 オリエントにおける1万年前の湿潤化のインパクト
1.4 紀元前2600~2700年の寒暖変化のインパクト
1.5 JW3最温暖期の温暖化のインパクト
1.6 紀元前1056年の寒冷化のインパクト
1.7 古墳寒冷期のインパクト
1.8 西暦700年の気候の転換
2. 総論2 東アジアの歴史時代の気候と人間活動
2.1 後氷期から歴史時代ヘ
2.2 古モンスーンの復元と乾湿分布
2.3 歴史時代のイベント
2.4 中国における200年の人口変遷と気候
2.5 南北の人口の変遷
2.6 気候と歴史
3. 歴史時代の気候復元
3.1 水月湖の細粒堆積物で検出された過去2000年間の気候変動
3.2 屋久杉に刻まれた歴史時代の気候変動
3.3 中国前20世紀から紀元前後までの気候
3.4 コラム:古記録からみた韓国の気候変動
4. 古墳寒冷期の気候と歴史
4.1 フン族あらわる
4.2 後漢帝国の崩壊と倭国大乱
5. 中世温暖期の気候と歴史
5.1 ヴァイキングの時代
5.2 アンコール文明の発展―植物文明世界
5.3 マヤ文明の発展をもたらしたもの
5.4 チベット文明の拡大と気候変動
5.5 渤海の盛衰と気候変動
5.6 オホーツク文化の展開とアイヌ文化
5.7 コラム:古代宮都・長岡京の廃絶と自然条件の推移
6. 小氷期の気候と歴史
6.1 小氷期の気候
6.2 小氷期のワインづくり
6.3 平野の微地形変化と開発
6.4 小氷期のイギリスと日本
7. 気候と現代文明
7.1 現代文明崩壊のシナリオ
7.2 アジア・モンスーンの思想―地球環境問題の解明に向けて
8. あとがき
9. 索 引
【総編集者】
伊 東 俊太郎, 梅 原 猛
安 田 喜 憲
【編集者】
安 田 喜 憲, 吉 野 正 敏
【著者】
岩 田 修 二, 石 澤 良 昭
置 田 雅 昭, 菊 池 俊 彦
魚 塘, 北 川 浩 之
阪 口 豊, 菅 谷 文 則
高 橋 学, 高 山 智 博
田 上 善 夫, 中 塚 良
林 俊 雄, 福 沢 仁 之
安 田 喜 憲, 安 成 哲 三
吉 野 正 敏, 吉 村 稔
内容説明
新たな文明のパラダイムを提示。20世紀末の人類は自然との共存にゆきづまった。地球環境問題は文明の問題でもある。この地球と文明の危機をのりきるために、本講座は自然科学、人文科学、社会科学の第一線の研究者の英知を結集し、自然と人間の共存を考える新しい視点を追求する。
目次
1 歴史時代の気候復元
2 古墳寒冷期の気候と歴史
3 中世温暖期の気候と歴史
4 小氷期の気候と歴史
5 気候と現代文明
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chang_ume
おらひらお