出版社内容情報
醤油色をしたあのお魚が、駅弁を買った人につられて電車に乗った。すると、パッチン! 音が鳴った先に美味しそうな駅弁が。電車の窓には沿線の景色が流れていく。するとまたまたパッチン……。割り箸を割る音をきっかけに、チキン弁当やシウマイ弁当、サンドイッチなど、人気の駅弁が登場し、日本ならではの名所、くらしが見える街などの風景と、かわりばんこに楽しんでいく絵本。東京からスタートする旅の終着駅は果たしてどこ?
内容説明
“パッチン!”電車の中で、わりばしを割る音がしたら、だれかが駅弁を食べて、風景をながめている合図。人気の駅弁と風景が楽しめる絵本!
著者等紹介
マメイケダ[マメイケダ]
1992年島根県出雲市に生まれた。高校卒業後、惣菜調理の仕事を3年勤めたのち、絵を描きに大阪に引っ越す。書籍の装画などのイラストレーションや展覧会での発表などを中心に活動。2016年HBファイルコン厄仲條正義賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
256
マメイケダ作。お話というのはなく、車内と車窓からの風景、そして「ガサゴソ…パッチン」の音とともに駅弁が次々に登場する。案内役は樹脂製のお魚の形をしたお醤油入れ。オープニングで「ぼくのこと しってる?」と聞いているけれど、今時は姿を消した?絵は小学校6年生か中学生くらいの、すごく上手な子が描いたようなタッチ。線描にクレパスと水彩絵の具で力強く彩色を施したもの。横浜崎陽軒のシウマイ弁当や岡山の祭り寿司などお馴染みの弁当が9つ。駅弁では定番の峠の釜飯が見当たらないが、代わりにタコつぼ弁当(どこだろう?)が。2025/03/08
シナモン
144
すっかりスーパーのフェアで買うことが多くなった駅弁だけど、こうして電車に揺られ風景を眺めながら食べるのってやっぱり格別。チキン弁当、シウマイ弁当、サンドイッチにおいなりさん…ダイナミックに描かれた駅弁はどれも美味しそう。旅に出たくなる一冊でした。2021/11/18
ぶち
118
読友さんのレビューでこの絵本を知りました。電車の車窓の景色を楽しみながら駅弁をいただくなんて、なんとも心が高揚する絵本です。旅を案内してくれるのは、お魚の形で赤いキャップの付いたあの醤油入れです。東京駅から出発して 東海道線を西に向かいます。車窓を流れる景色はどんどん変化していきます。それにつれて、チキン弁当、シウマイ弁当、サンドイッチ、稲荷寿司、湖北のはなし、ひっぱりだこ飯、ハ角弁当、祭りずし、と人気の駅弁がズラリ。車窓の楽しみ、駅弁の楽しみという電車の旅の楽しみが詰まった絵本でした。2021/12/25
じいじ
94
「駅弁」の懐かしい想い出は、5・60年ほど遡ります。当時はメチャクチャにスキーにハマっていました。学生時代のように1週間もの長期休暇が取りにくいので、週末を利用しての強行スキー行でした。行きも帰りも、渋川駅のホカホカ!作り立ての「釜めし」を食べるのが、愉しみの一つでした。ここの釜めしは、いまでも無性に食べたくなります。読み友さんのレビューで出会えた駅弁の絵本、生唾を飲み込みながら、愉しい列車の旅のひと時を過ごしました。2021/12/04
しゅてふぁん
59
美味しそうな駅弁の旅の絵本。進路がわかった時点で次に出てくる駅弁を予想しながら読んだ。ページをめくるたびに目につく醤油入れが可愛らしい。流れる車窓を楽しみつつ駅弁を食べる至福の時間・・・あぁ旅に出たい。2021/12/29
-
- 和書
- 孤島の来訪者