内容説明
この館には何かいる。戦慄のゴシックホラー。いわく付きの元修道院に移り住んだマギーとその家族。ある日、闇からの歌声に誘われて、マギーは恐ろしいものを見てしまいます…。
著者等紹介
ウェストール,ロバート[ウェストール,ロバート][Westall,Robert]
1929年、イギリス生まれ。イギリスのダラム大学、ロンドン大学スレード美術専門学校に学び、卒業後美術教師となる。教師として勤めるかたわら、ジャーナリストとして活動する。1985年、執筆活動に専念するために教師を辞める。カーネギー賞やガーディアン賞など、数々の文学賞を受賞。1993年没
金原瑞人[カネハラミズヒト]
1954年、岡山県生まれ。法政大学教授・翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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榊原 香織
76
YA ホラーかな一応。 ウェストール作品に出てくる大人は癖が強い人ばっかりだな。 第2次大戦後すぐぐらいの話か?あ、違った。”ゴーストバスターズ”の再上映見たって書いてあったっけ。 アビーというのは元修道院だった建物だそうですよ(ダウントンアビーもか?) ピューリタン革命の実演してるシールド・ノットという団体があるイギリス自体が変わってるのか(そこが好き) 割と面白かった2022/10/30
☆よいこ
75
児童書。YA。母親が亡くなり意気消沈の父親は頼りにならず、双子の弟たちは問題行動ばかり。12歳のマギーは家事をこなしなんとか家族を支えていた。父の元に、古い修道院(アビー)の修理依頼がきた。住み込みで古いアビーを修理することになる。ミズ・マクファーレンはアビーを修理し、学校をつくることを希望しているが資金難で厳しい。マギーは、アビーの中で不気味な影を目撃し怪しい歌声を聞く。アビーはマギーたちを操ろうとしているのか?不安になったマギーは家族を守ろうと奮闘する▽行儀の悪い人間にイライラさせられる。2009年刊2022/12/06
かりさ
44
朽ちかけた元修道院(アビー)再生のため、移り住んだ少女マギーと家族。17世紀に建てられたという古い館で次々起きる怪異。不思議な現象はアビーの意思なのか。ウェストールの子供が抱える仄暗さを描く巧みさに、読む事にどんどん惹かれます。マギーの健気な想いと、アビーの願いが重なった時…家族の再生や希望の光に繋がる物語です。2021/02/07
鷺@みんさー
41
古い修道院へ越してきた家族に、悪霊の陰が迫る。家族を守るため必死にひとり立ち向かう少女がけなげで愛しい。
小夜風
30
【図書館】面白かった♪今まで読んできたロバート・ウェストールの他の作品のような重苦しさはなく、もちろん怖いんだけど、明るくて笑える感じの怖さでした。ウェストールには珍しく女の子が主人公だからかな?老朽化の激しい修道院(アビー)を住み込みで修復することになったマギー一家。そのアビーでマギーは不思議なことを経験します。ただ脅かすだけのホラーじゃなく、マギーの心理が丁寧に書かれているから、感情移入しやすくて読みやすかったです。やっぱりウェストールは面白い!オススメ♪2014/07/07