出版社内容情報
転校初日、「かごめ」の鬼をさせられた待子が、うしろの正面に見たのは、乳白色の着物に赤い帯の奇妙な女の子だった。
小学校中学年以上向き
内容説明
うしろの正面にいたのは、すきとおったような乳白色の着物に、あかい帯をしめた奇妙な女の子だった。―あなたはだあれ。どこからきたの。かごめの歌にさそわれて、待子は心の旅に出る…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
4
ぼっこやひいおばあさんだけでなく、待子も、待子の母、同級生の冴、父の新しい妻など登場する女性達もそれぞれに人の世を生き抜いて、やがて鬼になっていく。そうした流れを感じさせる。1992/01/18
菫の花束
0
小学校の図書館で読んだ、忘れられない本。 今改めて調べてみたら、挿絵が宇野亜喜良先生でびっくり。この、少し不気味なんだけれど無性に惹きつけられる表紙に誘われて本を手に取った気がするので、何年経っても好きなもの(惹かれるもの?)って変わらないんだなあと改めて実感した。 是非再読したい。