内容説明
新美南吉は、若くして亡くなりましたが、「ごんぎつね」や「手ぶくろを買いに」などすぐれた童話や詩を残しました。作品にこめられたメッセージは、困難なとき、心のささえになります。
目次
1 おかあさんの愛情
2 日本のアンデルセンをめざす!
3 東京へ、恩人との出会い
4 同人誌の計画と幼年童話
5 一番つらくて大変だったとき
6 女学校の先生になる
7 名作が生まれた豊かな自然
8 最初の童話集『おじいさんのランプ』
9 美しいものを愛する心を
10 全集の出版と記念館
著者等紹介
谷悦子[タニエツコ]
徳島県出身。大阪教育大学大学院修了。梅花女子大学名誉教授
黒須高嶺[クロスタカネ]
埼玉県出身。児童書、学習参考書などを中心に活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Aya Murakami
76
図書館本。(間違っているかもしれませんが、美智子上皇后の推しの作家) だいぶ前に良寛物語読んだのですが…、たしかにあれは伝記ですね。そしてやはりというか死後に出版された作品もあったのですね。 このころから同人誌とか回覧誌とかあったのですね。著作権とか色々問題も起きていますが、好き者同士でのカルチャーって文学の源泉なのですね。2023/02/27
ヒラP@ehon.gohon
23
「てぶくろを買いに」「ごん狐」と教科書に載った童話をはじめ、多くの作品を世に出した新美南吉が、29歳と短命であったことに驚きました。 幼くして母を亡くし、親戚筋の養子なったり、実家に戻ったり、波乱に満ちた家族模様、順調とは言えない人生に驚きました。 それでも、あれほどに繊細で心を打つ作品を紡ぎ続けられたのは、彼の感性と人柄によるのでしょう。 そして、教え子たちが彼の原稿を守ったからこそ、多くの作品が日の目を見ることができたことに感銘しました。 新美南吉をより深く知ることのできる書籍でした。2022/06/25