内容説明
冬休みの出荘に、いとこたちが集まった。雪合戦やイグルー作り、まきストーブでの料理と、雪国の生活を目いっぱい楽しむつもりだ。一番大きなイベントは、ふしぎの山に冬だけあらわれるという「ニョロニュロ」見物!ぼくらは、探検隊気分で盛り上がっていた。
著者等紹介
三輪裕子[ミワヒロコ]
1951年東京生まれ。東京学芸大学卒業。日本児童文学者協会会員。大学卒業後2年間、練馬区立大泉学園小学校で教師をした後、児童文学作家をめざす。1982年に『子どもたち山へ行く』が第23回講談社児童文学新人賞を受賞。同作品を改稿し、1986年に『ぼくらの夏は山小屋で』と改題し出版、デビュー作となった。2010年に『優しい音』(小峰書店)で、第28回新美南吉児童文学賞を受賞
水上みのり[ミズカミミノリ]
1967年北海道生まれ。武蔵野美術短期大学空間演出デザイン専攻科修了、セツ・モードセミナー卒業。イラストレーターとして、挿絵や絵本の仕事を中心に活動。東京イラストレーターズソサエティ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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てるあき
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冬休みにケンとジュン兄妹はおじいちゃんの秘密の山荘で、いとこの亜季子と剛、若葉と哲平、トキ子おばさんと過ごすことに。雪深い山荘で、イグルー作りや薪ストーブを使った料理作り、隠れ家(屋根裏部屋テント)で寝るなど、雪国生活を楽しむ。ふしぎの山で見たニョロニョロ(氷じゅん)を再び見ようと剛と哲平は視界が悪い中雪山に入っていく。雪山をさまよっても、剛は冷静に考えて行動する。布を木に結んだり、洞窟でホイッスルを吹いてユウジとケン、勇の救出を待つ。一歩間違えると遭難し命にかかわる。雪山の怖さも子供たちに伝えている。2017/06/14
森乃あさ
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またしてもヒーローはユウ兄たちだが、今回はケンも一緒だ。 でも一番のヒーローは剛だ。 雪山へ哲平をリードして登り、遭難してもあわてず、 冷静に考えて行動する。 「始めたことは、あとからくやんでもしかたない。 起こったこともしかたない。大事なのは、 困ったことが起きた時に、よく考えて、できる限りの 行動をすることだ」 ユウ兄の言葉を思い出してその通りに行動した剛がエライ! それにしてもこの山、何千メートルの設定何だろう? 2013/12/15
十六夜
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「「あの夏、ぼくらは秘密基地で」の続きのお話し 冬休み、おじいちゃんが残してくれた山荘にきたケン達は、雪山を楽しみますが・・・ 子どもたちが突発的な出来事に遭遇するという、三輪さんお得意の冒険もの 昔は子ども目線で楽しく読めたが、今は「大人がなにやっているんだ!?」とついつい突っ込みを入れたくなってしまう 伏線とか上手だけれど、そもそも大人がお気楽すぎ 子どもたちの年齢が書いていないので何年生かわからないが、子どものケン 一人に任せちゃダメでしょう リアルだったら大騒ぎです2012/09/20