出版社内容情報
まいごの外人の男の子のために、必死で家さがしをするひろしのおかしな冒険の一日。幼い少年の友情を描く。
小学校低学年以上向き
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
zero1
38
冒険とは何か。遠い異国に行く?別の惑星で異星人と闘う?意外なことに、すぐ近くにも冒険はある。いつもは右に曲がる道を左折する。これも冒険。そう考えれば。我々は毎日、冒険してる。📚️砂場でトンネルを掘っていた主人公。それを見ていた外国人の子。迷子らしいが言葉が通じない。ここから大冒険。マシンガンを持ったギャング(古典的!)が登場。迷子は親と再会できるか。たった47ページで冒険を表現。先月亡くなった谷川と19年没の和田コンビ。78年初版。こうした本は除籍前に図書館で読まねば。2024/12/15
Naomi
16
外国人っぽい子どもと初めて会ったひろしくん。言葉はわからないけれど、その子「ぺるらくん」のおうちを自分一人見つけてあげようという姿勢がかっこいい。無事、お家に送ることができて、おもちゃを交換して明日もあそぶ約束をした二人。「言葉がわからないのにどうやって約束できたのかって?さあねえ、きみならどうする?」って終わり方、いいなぁ。2015/01/23
遠い日
8
和田誠さんの挿絵がたっぷり。谷川俊太郎さんの文章は歯切れよく進む。ことばが通じない男の子と知り合い、迷子らしいことに気づいたひろしは、家探しを手伝う。外国語をポツポツ話す男の子との時間は、ひろしにとっても未知の時間。それでも、運良くことは運ぶ。知った道に気づけば、気持ちも楽になるし、お互いの物を交感すれば、もう友情は成立だ。子どもの世界の柔軟性が、心地よいお話。2014/06/23
保山ひャン
2
外国人の迷子の家をいっしょに捜してあげようとする少年。しゃべる言葉は、どこの国の言葉やら!谷川&和田の新絵本シリーズでは、前作の『とおるがとおる』でもみられた言葉遊び、というか、ハナモゲラの自由な言葉が楽しい。2015/09/24
kenbo
2
ぼくも夜明けのおおかみを見たくなった。「ねるらとるきにしりやねる?」という言ばがおも白かった。2009/11/16