出版社内容情報
高山チョウは、厳しい環境のもとで1~2年もかかって成長する。その生活を里のチョウと比較しながらしらべる。
小学校低学年~高学年向き
目次
ふもとの春
山の雪どけ
二年がかりで成長するタカネヒカゲ
高山に登るチョウ
タカネヒカゲの羽化
あまりとばないタカネヒカゲ
一年で成長するミヤマモンキチョウ
めだつ場所でさなぎになる幼虫
ミヤマモンキチョウの羽化
めすをもとめてとぶおす〔ほか〕
著者等紹介
斎藤嘉明[サイトウヨシアキ]
1934年、東京都武蔵野市に生まれる。幼年時代より昆虫に興味をもち、学生時代から趣味で昆虫の写真を撮りはじめる。1957年、フリーの写真家として独立。おもに建築写真を専門に撮影。1973年、東京から長野県の安曇野に移り住み、本格的に自然の写真を撮りはじめる。以後、“ゆたかな自然の小さな命”をテーマに図鑑、動物雑誌などに作品を発表し、今日にいたる
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感想・レビュー
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ぬのさと@灯れ松明の火
4
息子がこの題名を、「たかやまチョウのくらし」と読んでいました。まあ、そうも読めるけどね(^_^;)2014/07/20
にょの
1
どれだけ山に通い詰めたのだろう…と想像すると作者のチョウへの熱意?愛情?の厚さに感服。今年は私も蝶を探してみます。2016/05/09
のん@絵本童話専門
0
高山チョウのタカネヒカゲは2年もの間幼虫で過ごすと知りびっくり。さなぎが羽化するのに40日、春には昼間、夏には夜活動する、産卵は枯葉に(卵が落ちにくい)、孵化は早朝(昼間活動して餌に辿り着く)など、普通の蝶とは違っていて驚きがいっぱい。夏が短い高山ならでは?ミヤマモンキチョウはオスはメスより5日前に羽化。メスは羽化後すぐ交尾できるが、オスはすぐにはできないため。高山チョウは寒さに強め、暑さには弱い。氷河期から温かくなり取り残された生き物。ちなみに富士山には高山チョウはいない。2025/06/25