内容説明
満州事変に始まる1930年代の東、南満を舞台にした、苦難に満ちた在満朝鮮人の抗日パルチザン闘争史。
目次
第1章 東満における抗日パルチザン
第2章 南満における抗日パルチザン
第3章 東北抗日連軍の旗のもとに
終章 延辺朝鮮族自治州のこと
感想・レビュー
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印度 洋一郎
5
1930年代から、1940年代初頭にかけて、満州国南部(南満)と南東部(東満)の満朝国境地帯での、朝鮮人反日パルチザンの活動の経緯を、当時の日本の資料、戦後の中国や北朝鮮の資料を参考に検証したもの。日本統治下の朝鮮を逃れてきた朝鮮人が満州南部には多数住んでおり、そういう人達の中かたパルチザンが生まれた。しかし、朝鮮人内部での親日派、抗日民族主義者、抗日共産主義者の抗争があり、更にパルチザン内部でも朝鮮人と中国人との間の主導権を巡る軋轢もあった。これによると、北朝鮮の文献にある金日成の経歴は盛り過ぎだという2019/06/15