内容説明
「敗戦60年」と「解放60年」―“近代の完成”と“脱近代”を模索する。植民地化と南北分断・冷戦構造のなかで、「近代」の過剰と脆弱を抱え込んだ韓国社会。その歪みを見据え、「近代性」自体をも批判的に検討する。
目次
第1章 国家暴力と社会契約―分断の政治社会学
第2章 韓国「近代」の肖像―五〇年代韓国農村社会における家族と国家
第3章 韓国の近代性と道徳の危機
第4章 韓国の近代性と過剰教育熱―韓国の国家形成と学歴主義の初期的形成
第5章 二〇世紀韓国の「国民」
第6章 韓国の近代性と社会運動
第7章 思想の展開をとおしてみた韓国「近代」の姿―自由主義・社会主義・民族主義
第8章 近代、国際化、韓国の民族主義
第9章 北朝鮮の民族主義
第10章 八〇年代韓国の民族主義―高度産業化時代の遅ればせの民族主義
著者等紹介
金東椿[キムドンチュン]
1959年韓国慶尚北道栄州生まれ。ソウル大学校卒業、同大学院(社会学)博士課程修了。社会学博士。現在、聖公会大学校(ソウル市)社会科学部副教授。1989年以降『歴史批評』編集委員、『経済と社会』編集委員・編集委員長、参与連帯政策委員長、民間人虐殺真相究明汎国民委員会事務局長などをつとめる
水野邦彦[ミズノクニヒコ]
1960年生まれ。一橋大学大学院博士課程単位取得。北海学園大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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