近代のかげ―現代韓国社会論

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  • サイズ B6判/ページ数 413p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784250205279
  • NDC分類 221.07
  • Cコード C3022

内容説明

「敗戦60年」と「解放60年」―“近代の完成”と“脱近代”を模索する。植民地化と南北分断・冷戦構造のなかで、「近代」の過剰と脆弱を抱え込んだ韓国社会。その歪みを見据え、「近代性」自体をも批判的に検討する。

目次

第1章 国家暴力と社会契約―分断の政治社会学
第2章 韓国「近代」の肖像―五〇年代韓国農村社会における家族と国家
第3章 韓国の近代性と道徳の危機
第4章 韓国の近代性と過剰教育熱―韓国の国家形成と学歴主義の初期的形成
第5章 二〇世紀韓国の「国民」
第6章 韓国の近代性と社会運動
第7章 思想の展開をとおしてみた韓国「近代」の姿―自由主義・社会主義・民族主義
第8章 近代、国際化、韓国の民族主義
第9章 北朝鮮の民族主義
第10章 八〇年代韓国の民族主義―高度産業化時代の遅ればせの民族主義

著者等紹介

金東椿[キムドンチュン]
1959年韓国慶尚北道栄州生まれ。ソウル大学校卒業、同大学院(社会学)博士課程修了。社会学博士。現在、聖公会大学校(ソウル市)社会科学部副教授。1989年以降『歴史批評』編集委員、『経済と社会』編集委員・編集委員長、参与連帯政策委員長、民間人虐殺真相究明汎国民委員会事務局長などをつとめる

水野邦彦[ミズノクニヒコ]
1960年生まれ。一橋大学大学院博士課程単位取得。北海学園大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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人民の指導者

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無理に要約すれば、近代韓国政治・社会・経済の中途半端な進歩性・反動性が現代韓国に陰を落としているということ。こじつけ的な部分もあったが、僕には非常に面白く感じられた。主体思想派学生運動が陥った閉鎖的ナショナリズムの陥穽を衝く議論は白眉。本国で著者がどう評価されているのかは非常に気になるところ。2011/05/30

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