出版社内容情報
『国宝』120万部突破&映画大ヒット御礼!
吉田修一の最高傑作『国宝』を愛蔵版として緊急出版。
芸術選奨文部科学大臣賞&中央公論文芸賞をダブル受賞した、日本文学の伝統に脈々と流れる芸道小説の金字塔にして、100年に一度の感動を届ける大河小説を限定特装版としてお届けします。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
fubuki
11
【図書館本】上巻のト書きは、普通の文体だけど、回を重ねるごとに七五調的な義太夫でも唸るようなリズム感が出てきた。読みやすい。それって日本人のDNAなのだろうか。終わり方としては、映画より原作のほうがよかった。芸の道を究める人の神髄を見た気がした。歌舞伎を改めて心して観てみたいものです。2025/10/30
mrs.シンデレラ
4
歌舞伎役者という道を自分から望み、舞台に立つことを最愛とした者が残った。極めるために手放したものの多さは、光の眩さよりも、影の方が深いのかもしれない。演じて魅せる、ということ、作り出す世界の完成度は、心は満たされても生身の身体は悲鳴をあげ続けるのだろう。それでもなお、降りる時を恐れるほどに求め続ける場所なのか。憧れの先達は逝った、共に高みを目指した合せ鏡のような相手もいない、たゆみない精進の果てにたどり着いた、一人きりの場所、国宝とはそんな唯一無二の役者に贈られた称号なのだと思った。2025/09/24
チバ
3
再読。終わり方がとても良いなと思う。梨園の世界だけど女性関係のドロドロさがなくてそれがよかった。その代では心残りがあったとしてもそれは子供に引き継ぎ託していけるからそういう世界もよいなと思った。映画で見てみたい気もするけど本は映画では描ききれない所も書いてくれるからやっぱり本で読むのが合っているかなと思う。しかし本を読んでいてもこれは完全版ではないのかもと思ったから作品自体は本当はもっと重いものなのだと思う。いつか完全版読みたいな。2025/10/26
たかくん
2
映画を見てこちらの原作も読みました。 映画では端折られていた部分が丁寧に書かれていました。 きくおは周りの人に恵まれていたのだなと思いました。2025/07/18
一彩
2
映画を観た後,原作を読んでよかった。2025/07/20
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