内容説明
戦争へと突き進む時代のなかで、彼らが描き出そうとしたものとは―アヴァンギャルドたちの軌跡をたどり、近代日本の文化状況に新たな光を当てる。新稿「戦時期の絵画を読むということ」を付す。
目次
序 一九三〇年代の美術をめぐって
1 帝国美術学校画学生たちの軌跡(戦時期画学生の群像;「表現」同人たちの活動;画家と戦争)
2 松本竣介―「生きている画家」(自立をめざして;『雑記帳』一九三六~一九三七;時代の風景)
3 滝口修造―前衛芸術の思想(シュルレアリスムの受容と展開;批評と運動;抵抗と挫折;アヴァンギャルドと「ふるさと」)
著者等紹介
小沢節子[コザワセツコ]
1956年東京に生まれる。1978年国際基督教大学教養学部社会科学科卒業。1985年早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。現在、早稲田大学非常勤講師
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