内容説明
ヒトラーの「絶滅命令」はじめホロコーストをめぐる各種議論の問題点を、歴史の動態的把握から浮き彫りにし、絶滅政策の展開過程をえぐり出す。
目次
第1章 ヒトラーの「絶滅命令」とホロコースト―研究史概観
第2章 独ソ戦の展開・世界大戦化とホロコーストの力学―「東方への移送」政策から世界大戦化による絶滅収容所への「移送」へ
第3章 「絶滅命令」に関する史料批判と史料発掘の意義
第4章 一時回避的移送政策とウッチ・ゲットー問題―移送政策再開から絶滅政策への転換期としての一九四一年一〇月
第5章 部分疎開政策とガス自動車「安楽死」作戦―ヘウムノ
第6章 総力戦の圧力群と総督府におけるホロコースト
第7章 ヴァンゼー会議からポスト・ラインハルト作戦まで
終章 アウシュヴィッツ否定論の潮流とその批判
著者等紹介
永岑三千輝[ナガミネミチテル]
1946年天津生まれ。1974年東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。博士(経済学)。現在、横浜私立大学教授(商学部・経済学研究科)
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