出版社内容情報
美青年を【犬】として飼う話。
犬として愛されることが、
こんなにも幸せだなんて…
無職で女癖の悪いクズ青年。
山で遭難していたところを女の子に助けられて
彼女が独りで暮らす
山中の屋敷に連れていかれる。
女の子はシルクという犬を
この世界の何よりも愛していて…
しかしその愛犬は
二年前に失踪してしまっていた。
以来死んだように生きてきた彼女は
なぜか青年をシルクと思い込み
【犬】として飼い始めるのだ…
名作短編集【人生は二日だけ】
(徳間書店リュウコミックス)の
著者・堤谷菜央が
今作よりペンネームを堤葎子に改名。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くろねこ文学
7
ふぇぇ…切ない!! 山で遭難したクズのヒモ男と彼を失踪した飼い犬だと思い込んで世話する女の子。出だしコミカルだが、女の子の狂気にドン引き、さらに背景の闇が分かり悲しく切なく…こ、心が痛い!! 多くの女性と表面的に付き合ってきたため女性不信のヒモ男が、女の子の純粋な愛情を受けて本当の愛を知るようになるっていうところ、グッと来た。でも、女の子はあくまで飼い犬を愛しているから、男はモヤモヤ…。なかなか奥深い作品。今後の展開がすごく気になる。ハッピーエンドって、ありうるのか⁉️ 2023/09/13
Decoy
2
愚かで病んでいるのに、美しくて切ない。2024/03/04
もくもく
2
森の奥で一人暮らしをする御嬢様に拾われたクズヒモ男、御嬢様は完全に男を犬と思い込んでおり…というぶ~け的な絵柄と雰囲気で描かれる狂気の物語。静かで淡々として雰囲気が良い2024/01/14
Decoy
1
再読。これは傑作。不穏な空気、薄ら漂う悲しみ、無条件の愛。ドキドキする。2025/05/21
ripple
1
深窓の令嬢と犬人間!? ヒモ男って、なんかもてるんだよね2024/02/16