出版社内容情報
「愛国心とは国境を以って閉ざされた愛だ」。今を生きる日本人に遺した三島のメッセージとはなにか?
このまま行ったら「日本」はなくなってしまうのではないか。誰より早く戦後日本の危機を見抜き、命を賭して訴え、自決の道を選んだ三島由紀夫。その危機感は予言的であった。9・11、恒常的な不況、混迷する国際社会のなかで、日本のあるべき姿とは。生誕90年、没後45年の今、三島の声に耳を傾けなくてはならない。「ニッポン人のための日本入門」「サムライの心得」などを収録した『日本人養成講座』を改題。文庫化による新規掲載原稿も収録。
【著者紹介】
1925年生まれ。学習院中等科時代に『花ざかりの森』を執筆。1947年、東京大学法学部を卒業後、大蔵省に勤務するが1年弱で退職。初の書き下ろし長篇『仮面の告白』で作家活動を本格化させ、『潮騒』、『金閣寺』『豊饒の海』四部作などの小説作品がある。劇作家として『鹿鳴館』『近代能楽集』『サド侯爵夫人』などの戯曲を発表。社会評論、文芸批評も多く執筆。1970年11月25日、「楯の会」の会員らとともに自衛隊市ヶ谷駐屯地を訪れ、自決。
内容説明
混迷極める世界で、日本人のあるべき姿とは「不可解な微笑」をうかべる日本人。「葉隠」の道徳的な自尊心の解放について。人間の肉体の可視的な美は二十代で終ってしまう。私は「愛国心」という言葉があまり好きではない。
目次
1 ニッポン人のための日本入門
2 日本語練習講座
3 サムライの心得
4 エロスと政治について
5 死を夢見る肉体について
6 終わり方の美学
著者等紹介
三島由紀夫[ミシマユキオ]
1925年生まれ。学習院中等科時代に『花ざかりの森』を執筆。1947年、東京大学法学部を卒業後、大蔵省に勤務するが1年弱で退職。初の書き下ろし長篇『仮面の告白』で作家活動を本格化、劇作家として戯曲を発表。社会評論、文芸批評も多く執筆。1970年11月25日、「楯の会」の会員らとともに自衛隊市ヶ谷駐屯地を訪れ、自決(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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