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内容説明
地球連邦軍の英雄、アムロ・レイ。彼は、新部隊ロンド・ベルの一員として、難民対策用スペース・コロニー「スウィート・ウォーター」の調査に赴いていた。住民たちの多くが地球連邦政府に反感を抱くその地で、アムロは反乱運動に荷担する少女・アリョーナと出会う。直後、アムロたちを乗せた宇宙巡洋艦ラー・ザイムを、所属不明の黒い機体が襲った。そしてアムロは、ネオ・ジオンを名乗り、地球攻撃をもくろむ一人の男―宿命で結ばれた敵・シャアの存在に気づく…。
著者等紹介
富野由悠季[トミノヨシユキ]
1941年、神奈川県生まれ。アニメーション監督、小説家。日本大学芸術学部映画学科卒。虫プロダクションでテレビアニメ「鉄腕アトム」のスタッフに。退社後、フリーの演出家として多くのテレビアニメ番組を担当。72年「海のトリトン」で実質的にチーフディレクターを務める。1979年、「機動戦士ガンダム」の原作・総監督となり、後に世の中にガンダム・ブームを呼び起こす
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ニゴディー
3
久しぶりに著者の作品を読んだ気がするけど思ったよりも読みやすかった。 昔読んだ時は読みにくかった印象があったんだけど。 独特の会話はとても良い。 このあたりも映像化して逆襲のシャアを三部作くらいにしてリメイクすればいいのに。2022/01/23
ハッピー侍
3
「機動戦士逆襲のシャア(劇場版)」(ベルトーチカ・チルドレンではない)の前日談。映像作品では、”ヒーロー”という制約からの逸脱を許されないであろうアムロというキャラクターに、生々しい行動をさせている。それは、ひとえに”ヒーロー”や”アイドル”といった存在を常に偶像化し、行動や思考を規制させてしまう日本文化の体質へのアンチテーゼだと見るのは穿ち過ぎだろうか。 ともあれ、「逆シャア」が好きな人には、ストーリーの補完という意味があるだけでも、読む価値があると思う。2012/10/04
ちぇん、
2
『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』のノベライズ。逆襲のシャアの映画のために書き下ろされた初稿が『ベルトーチカ・チルドレン』だが、スポンサーの意向により没となり新たに書かれたものが『ハイ・ストリーマー』。よってストーリー・登場人物面では後者がほぼほぼ映画とイコールである。共通するのは、富野御大の小説は読み辛い、ということ。視点は三人称だが一場面内でコロコロ変わる。専門用語の解説はロクになく、不要な擬音も多いため、読み手のテンポを崩すばかりでリズムが取れない。そのくせ、時折会話文で過剰に状況説明したりする。 2017/11/19
ノリピー大尉
2
逆襲のシャアの原作だけど、アニメとはかなり違うな。2013/11/21
hanzou_mk
2
ガンダムネタがお笑いネタにされてる昨今ですが。 劇場版に偏ってしまいますが、作品の中で(後日ネタにされても)これほど人間の悪役(シャア)を際立たせるのは素晴らしいと思います。 アムロは悪役の存在を持ち上げる役に徹しているようにも見える。 小学生の時に観た劇場版(二時間で沢山人が死ぬ)が今でも忘れられませんが、この小説は少し綺麗に出来上がっているかな。 2004/01/01