内容説明
城東署の強行犯捜査係長・葛木邦彦と、警察庁のキャリア組である俊史は刑事父子だ。政治家からの圧力によって事件を握りつぶされた二人は、正義と組織の論理の狭間で揺れていた。ある日城東署管内で轢き逃げ事件が起こる。すぐに解決できるはずだったが、容疑者が大物衆議院議員の息子と判明。捜査はまたもや警察vs.国家権力の様相を呈し…。大人気警察小説シリーズ堂々の完結!
著者等紹介
笹本稜平[ササモトリョウヘイ]
1951年千葉県生まれ。立教大学社会学部社会学科卒業。出版社勤務を経て、海運分野を中心にフリーライターとして活躍。2001年、『時の渚』(文藝春秋)で第18回サントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。2004年には『太平洋の薔薇』で第6回大藪春彦賞を受賞。2021年11月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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座敷童
9
所轄・本庁関係なく熱い刑事達の魂を感じた。 現実にもあるのではないかと思うような事件にも思えた。ただ我々一般の国民には見えていないだけで。 あまりのテンポに振り回されそうになりながら読了。2022/05/26
めだか
2
『所轄魂』シリーズ第五弾。このシリーズはやっぱり最高に面白い! 轢き逃げ事件から始まり、政権トップの闇に迫るまでの闘いは読み応え充分でした。所轄、警視庁、警察庁の各登場人物が正義を守る事の矜持に感動です。後半は読むのが止まらず、一気でした。 シリーズ次回作が待ち遠しい!2022/06/21
パーやん
2
徳間書房への営業協力?で読みました。警察キャリア葛木俊文と所轄刑事の腐敗政治家との戦い。いかにもありそうな政治家の妨害、官僚の忖度などなどが連続し、腐敗の闇鍋状態😅。まぁ酷い話だねぇ、流石に政治家もここまで腐ってはいないと期待しますが...。2022/06/17
takaaki
0
星3つ。起承転結がしっかりしていて、面白かった。しかし、台詞が多いのが気になった。もっと、削っていいのではないか。登場人物が多すぎる。後で、こいつ誰となってページが戻ること何度も。でも、好きな作家です。2023/10/27
とーさん
0
80点2022/08/14