出版社内容情報
「私のお父さんは、お父さんだけだよ」確かめようのない過去。それでも愛する娘を救いたい――ムロツヨシ初主演映画の小説版。
内容説明
小さな教会の牧師・御堂一男。8年前に最愛の妻を亡くし、中学生のひとり娘・ひかりを男手ひとつで育てている。教会だけでは生活が苦しく、ガソリンスタンドでバイトをしながらも幸せな日々を送っていた。そんなある日、ひかりが倒れ入院。さらに病院で信じられない「事実」を突きつけられ、失意のどん底に突き落とされる。それでも、愛するひかりの命を救いたい―一男はある決意をする。
著者等紹介
山本幸久[ヤマモトユキヒサ]
1966年東京都生まれ。中央大学文学部卒。2003年『笑う招き猫』で第16回小説すばる新人賞を受賞し作家デビュー。06年、同作で第2回酒飲み書店員大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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相田うえお
94
★★★★☆22055【マイ・ダディ (山本幸久さん)k】映画はみてないんですが、本作品を読んでいるといつの間にか頭の中でムロツヨシさんが演じていました。話の流れは、牧師の父と娘の2人家族(母親は事故で早くに他界)→娘が白血病に→骨髄適合検査の際、親子関係がないと判明!なぜ?(父親はそのことを知らなかった)→骨髄移植には本当の父親を探すしかない→ま、こんな感じかな。この手の物語の定石とも思える予想通りの展開だったのと、登場する方々がいい人ばかりというのもあって、あまり悲観的にならずに安心して読めました。2022/06/23
Ikutan
82
ムロツヨシさん初主演映画のノベライズ本。小さな教会の牧師、一男は8年前に最愛の妻を亡くして一人娘、ひかりと二人暮らし。生活のためガソリンスタンドでバイトをしつつ、幸せに暮らしていたところ、ある日、ひかりが病で倒れ、それがきっかけで衝撃の事実を突きつけられてしまう。失意のどん底で一男が取った行動は...。とにかく真面目で一生懸命の一男に好感が持てる。ひかりの恋も微笑ましい。何より不幸に負けない二人がいい。サクサクとあっという間に読めちゃったけれど、笑いあり、涙あり。父と娘の絆に心が温まる感動の物語でした。2022/02/04
美登利
82
ハートフルストーリー。さすが山本さん!と思ったら原案は映画監督の金井さんなのですね。それをノベライズ化したものです。これまでも山本さんの作品はよく映像化されてるよな〜だって良い話が多いもの納得!と思ってたけど、違う方向からみると温かく柔らかに膨らませて文章化するのがうまいから依頼されるのかな。九品仏の凹組がチラッと出てきます。山本作品を楽しむ1つでもありますね。映画、本日から公開のようです!ムロツヨシさん、ダディ役ピッタリです。2021/09/23
kotetsupatapata
44
星★★★☆☆ ムロツヨシ主演作のノベライズ本。 映画ではあまり活躍していなかった、探偵の長崎が八面六臂の活躍で物語に厚みを増していました。 久美子が旦那の骨髄ドナー登録をせっついたのは、当時旦那の彼女であった世津子から、奪ってしまった罪悪感からなのでしょうか? 山本作品さしく悪人が出てこないので安心して読めた1冊。 映画の感想になってしまいますが、ムロツヨシの娘を救うために不様なまでに頼み込む様は胸を熱くさせました2023/07/20
horihori【レビューがたまって追っつかない】
41
ムロさん主演映画のノベライズ。小さな教会の牧師・御堂一男は、最愛の妻を亡くし、中学生のひとり娘・ひかりを男手ひとつで育てている。ある日、ひかりが白血病を発症。さらに病院で「御堂とひかりが親子関係にない」事実をを突きつけられる。御堂は、ひかりのドナーなってもらえるよう、実の父親を探すことになる。ムロさんのイメージで、サクサク読めた。2021/11/15
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