出版社内容情報
美術品に隠された秘密を暴く
骨董商の命とも言える目を患った陶子
現在と過去とを繋ぐ四篇
信じるものは己の美意識と鑑定眼のみ
騙し騙されが日常茶飯事の骨董の世界を、一人で生
き抜く孤高の骨董商・宇佐見陶子。目利きの命であ
る眼を患った彼女の元に、同業者がわけありの品を
持ち込む。それは昭和を代表する作家の逸品であり
ながら、わずか十ヶ月のうちに三度も返品された和
人形だった(「倣雛心中」)。友人の硝子が流した
一粒の涙。瑠璃ガラスの切り子碗に隠された秘密と
は(表題作)。古美術ミステリー全四篇。
目次
倣雛心中
苦い狐
瑠璃の契り
黒髪のクピド
解説 法月綸太郎
内容説明
騙し騙されが日常茶飯事の骨董の世界を、一人で生き抜く孤高の骨董商・宇佐見陶子。目利きの命である眼を患った彼女の元に、同業者がわけありの品を持ち込む。それは昭和を代表する作家の逸品でありながら、わずか十ヶ月のうちに三度も返品された和人形だった(「倣雛心中」)。友人の硝子が流した一粒の涙。瑠璃ガラスの切り子碗に隠された秘密とは(表題作)。古美術ミステリー全四篇。
著者等紹介
北森鴻[キタモリコウ]
1961年山口県生まれ。駒澤大学文学部歴史学科卒業。編集プロダクション勤務を経て、95年『狂乱廿四孝』で第6回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。99年『花の下にて春死なむ』で第52回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)を受賞。2010年1月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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小梅さん。