出版社内容情報
昔はどこにでもあった少し不思議で大切な何か、そんな何かを思い出させる優しさあふれる日常物語。
不思議と感動がいっぱい。
都会から遠く離れ、豊かな自然に囲まれた黒沼村。
村の傍にある森の奥には〈禁忌の場所〉があったが、
村人たちは森を愛し、そこにおわす神々の存在を信
じていた。村で生まれ育った中学生の桜大も、不思
議なできごとをいくつも体験してきた。「センセイ」
と呼ばれている謎の男に導かれ、桜大が森で見出す
ものとは--。日本の原風景を鮮やかに描き出す、
優しく心温まる物語。
〈目次〉
四季うつり
センセイ
あとがき
内容説明
都会から遠く離れ、豊かな自然に囲まれた黒沼村。村の傍にある森の奥には“禁忌の場所”があったが、村人たちは森を愛し、そこにおわす神々の存在を信じていた。村で生まれ育った中学生の桜大も、不思議なできごとをいくつも体験してきた。「センセイ」と呼ばれている謎の男に導かれ、桜大が森で見出すものとは―。日本の原風景を鮮やかに描き出す、優しく心温まる物語。
著者等紹介
香月日輪[コウズキヒノワ]
和歌山県生まれ。『ワルガキ、幽霊にびびる!』(日本児童文学者協会新人賞受賞)で作家デビュー。『妖怪アパートの幽雅な日常1』で産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞。多数の人気作を放つ。2014年12月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
53
このような不思議な森はもうない。人は自然を食い尽くし荒れた状態で放置。自然の神も人間に怒り狂っている。一番被害を受けるのはその地に住まう人達。とはいうものの神を敬う・畏敬の念を持たずに過ごしていては・・。少子高齢化している今、専守防衛に現を抜かすのも必要かもしれませんが、人の幸せはお金だけではありません。香港のように中国の思いのままになるのも困ります。かといってアメリカの使い走りもいやです。日本に日本人は住めなくなるかもと危惧しても・・意地悪婆はそのうち千の風に乗れるかと^_^;2023/12/11
ソルト
23
ずいぶん前に買って積んでいた一冊。表紙に惹かれて手に取りました。自然豊かな黒沼村。13歳の桜大と6歳の桃吾の兄弟はこの村で暮らし、不思議なものを見聞きする。仲の良い桜大と桃吾の兄弟は純粋で微笑ましく、センセイは面白くて頼もしい。ほっこりする心温まるお話でした。2021/09/19
真朝
23
久しぶりの香月先生です。もうお亡くなりになって約7年になるんですね。もし存命だったらこの本の続きを書いてくれてたでしょうか?黒沼村の事は前に読んだ本に出てきていたので名前だけ覚えていました。日本の原風景や暮らし方がとても懐かしく感じます。今のコロナ禍のせいでカチコチになってしまっている心が少し潤いました。読んでいる間私も田舎の森や山に居られました。そこが読書の良い所です。あとがきで先生が書かれていたように元には戻らなくても、もう少しおおらかにゆったりと暮らせる日々が早く来る事を願わずにはいられません。2021/07/31
えりまき
21
2021(250)久々の香月さん。あやかし満点。豊かな自然の中、神様に守られて生活する村人たち。桜大(おうた)と桃吾(とうご)の兄弟の不思議な体験。「黒沼」で、あとがきに、桜大が体験した不思議な経験は、「黒沼 香月日輪のこわい話」に書かれているとありましたので、さっそく読んでみます! 2021/10/09
青葉麒麟
21
読んでいて癒される本は精神衛生上、とっても良い。今のご時世こんな素敵な田舎はもう皆無なんだろうけど、凄く行ってみたくなりました。一年滞在したら心身共に一皮剥けてそう。チビッ子達の中で年少者を年長者達が誰に言われるわけでもなく自然に面倒をみたりするのが凄く素敵。後、ちょいちょい出て来るご飯が美味しそう。2021/06/09