出版社内容情報
猛将・森三左衛門の三男として美濃・金山城に生をうけた森乱丸。それは織田信長が天下布武を決意した年のことだった。やがて才気溢れる若者に成長した乱丸は、天下人を目指す信長の側近くに小姓として侍ることになる。魔王の覇道を共に歩む近習衆、そして名だたる戦国武将たち。美しき若武者の目に映じた彼らの姿と心の裡とは……。主君の大望を果たすため、乱丸は自らの命を賭ける!(宮本昌孝?火坂雅志「特別対談」を収録)
内容説明
猛将・森三左衛門の三男として美濃・金山城に生をうけた森乱丸。それは織田信長が天下布武を決意した年のことだった。やがて才気溢れる美童に成長した乱丸は、天下人を目指す信長の側近くに小姓として侍ることになる。魔王の覇道を共に歩む近習衆、そして名だたる戦国武将たち。美しき若武者の目に映じた彼らの姿と心の裡とは…。主君の大望を果たすため、乱丸は自らの命を賭ける!宮本昌孝×火坂雅志「特別対談」を収録。
著者等紹介
宮本昌孝[ミヤモトマサタカ]
1955年静岡県浜松市生まれ。日本大学芸術学部放送学科卒業後、手塚プロ勤務を経て執筆活動に入る。95年『剣豪将軍義輝』で脚光を浴び、『乱丸』は2015年、第4回歴史時代作家クラブ賞作品賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しのぶ
2
書評で興味を惹かれて読みました。冒頭は本当に幼い頃のエピソードだから無理なく受け入れられた。そして、なんだかんだいって中学生になるやならずやの少年のお話だというのもわかっている。にもかかわらず、私には少々甘ったるく感じられてしまって、「森蘭丸」というキャラクターの公式設定はこういうものなんだろうなぁというのは理解しつつも、どうもおかしいと思っていたらカップの底に砂糖がザラリと残っていた! という印象。最後まで読んだら変わるのかな……。2021/07/28
りーた
1
登場人物が、皆魅力的。さすが、宮本さん。 乱丸が、少年から青年へと成長していく様子を 見てきたような感覚になり、引き込まれた。 また小姓の仕事は、秘書のように様々な能力が 必要とされるのだと知った。 気配り、心配り、とっさの判断力。 乱丸は余程器量が良かったんだろう。 会ってみたい人物の1人になった。2021/05/20
ごま麦茶
1
表紙のイラストに惹かれて購入(笑)大河ドラマも観てるけど、ガッツリ織田信長や森蘭丸(本書では乱丸)の話を読むことはなかなかなかった。しかもこちらは蘭丸が主人公のお話。賢い美少年小姓のイメージが強かったけど、若いのにいろいろ苦労したのね…と(笑)時代小説は厚さ関係なく、いろいろ考えながら読むので読了まで時間がかかるのですが、読みやすくてサクサク進みました。近習衆のやり取りがかわいい。下巻楽しみ。2021/01/12