出版社内容情報
様々な事情で、「男と別れたい」と思っている女性たちの救世主・泥棒猫ヒナコが帰ってきた。
内容説明
バイト先の店長に惚れ、大学を辞めそうな勢いの従姉を救いたい(「泥棒猫リターンズ」)。ソーシャル・ゲームのオフ会で知り合い、つきあっていたカレシと別れたい(「回線上の幽霊」)。二・五次元舞台のオーディションに受かった小劇団の同期。彼とつきあっている危うい地下アイドル。この二人を別れさせたい(「初日の幕が上がるまで」)。様々な女性の苦難を救ってきたヒナコたちが帰ってきた!
著者等紹介
永嶋恵美[ナガシマエミ]
1964年、福岡県生まれ。広島大学文学部哲学科卒。映島巡(えいしまじゅん)名義で1994年、『ZERO』で第4回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞受賞。2016年、「ババ抜き」で第69回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えりこんぐ
41
久しぶりのシリーズは、前回から8年後のオフィスCAT。恋人を奪っておしまい、だけじゃなくて、隠された秘密はちゃんと解くし、依頼人の心に寄り添った細かい配慮をする。雛子は相変わらず気持ちの良い仕事っぷり。普段の服装とか三つ編み三本は目立ちすぎない?(・・;) 【積読16】2023/03/06
うまる
36
シリーズ3冊目は前作から8年後の話。今回もただの別れさせ屋ではなく、泥棒猫という設定が活きた話でどれも面白かったです。1話目は前に子供だった依頼人が大学生になり再登場。前の依頼を思い出すと、家族と上手くいってるようで感慨深い。2話目は楓さんの天然強運ぶりが炸裂していて、サスペンスなのに楽しい話に仕上がっているのが良い。最終話は地下アイドルに2.5次元と現代の要素を盛り込んだ話。真相に怖ってなりましたが一番面白いです。 それにしても雛子さんの年齢は一体・・・作中でも触れちゃいけない感じになってるけど(笑)2021/04/10
ピロ麻呂
32
泥棒猫シリーズ第3巻☆8年ぶりの最新作だけあって時代の流れを感じる。依頼するにはQRコードが必要、男女の出会いもネットを通じて…というのが多いだけに、ネトゲやSNSを駆使して「泥棒猫」する。結局、男は可愛い女性に弱い(^_^;)美人局、ハニートラップ…いつの時代でも男の思考は単純ってこと。2019/11/23
ぽぽ♪
30
前から気にはなってたけど、手を出さなかったシリーズ。泥棒猫とは言い得て妙ですが、その通りでした。10万は安くはないけど、依頼人は前向きになれるので、それを考えたら高くはないのかな。お気に入りは「初日の幕~」。愛璃がウザいとは思いましたが、ここまでだったとは…前のシリーズも読みたいと思います。2019/12/17
なな
19
オフィスCATのメンバーにまた会えて嬉しかったです。相変わらず、無駄な動きが一切なく依頼をスマートに遂行する姿はカッコイイです。雛子は一体何歳なんだろう。ミステリアスなイメージも魅力的です。最終章の案件では、愛璃を天然な女の子だと思っていたら、まんまと騙され明かされた正体に戦慄しました。雛子たちの活躍に読後は爽快スッキリした気分です。2020/04/01