出版社内容情報
大ヒット映画の原作『黄泉がえり』や小社『エマノン』シリーズなどで人気の著者が贈る壮大なスペース・オペラ。夫と子供を殺したテロ組織へ復讐を誓う神鷹静香は、仲間や協力者を得て、敵の本拠地へと向かおうとしていた。
しかし、記憶を失いつつある彼女に関わるところで、とんでもない異変が……。
大林宣彦監督による映画化が決まった『つばき、時跳び』の著者・梶尾真治氏による壮大なスペース・オペラの傑作!
梶尾真治[カジオシンジ]
著・文・その他
内容説明
復讐に燃える神鷹静香は、仲間たちのおかげで、テロ集団「汎銀河聖解放戦線」の秘密本部“サラマンダー”を突き止める。しかし、そこは攻撃困難な灼熱の惑星だった。彼女たちは、新たなテロを計画している汎銀戦に対し、奇抜なアイディアのマトリョーシカ作戦を実行に移す。だが、徐々に静香の身に異変が…。壮大な宇宙を舞台に描かれる愛と冒険の物語。
著者等紹介
梶尾真治[カジオシンジ]
熊本県生まれ。1971年「美亜へ贈る真珠」で作家デビュー。代表作は『怨讐星域』(星雲賞受賞)、『未踏惑星キー・ラーゴ』(熊日文学賞受賞)、『サラマンダー殲滅』(日本SF大賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はじめさん
25
テロリストに息子を殺された財団総帥のサポートもあり、最強チーム結成。テロリストたちとの戦い、じょじょに失われてゆく記憶、散ってゆく仲間たち。殲滅戦の果てに残るものは。 / いやぁ、これはどっかのエージェントが早々にハリウッドに売り込むべきスペースオペラ! 本日12/24は梶尾先生の誕生日。来年の2月には「黄泉がえりagain」も発売されますし、楽しみですね。 2018/12/24
羊山羊
9
この本、優れた群像劇としても機能していることに気づく。妙に映画的な1冊と感じたのはそういうことか。薬のせいで徐々に自らの記憶の全てが消え去りつつある静香。この影響で起きる大災害と汎銀戦への復讐譚が全て混ざって進行する。ラストに少しモヤモヤは残るものの、落ち着いた、静かなラストとしていいと思う。汎銀戦は過去へ。そこを超えた先に次世代がある。感じたラストの印象はラングレーの「北壁の死闘」が一番近い。ヨブとラーミカがとにかく羨ましいエンドだ。傑作エンタテイメント。おススメの一冊。2019/07/10
悪者みきこ
3
再読。上巻登録する時は見つからなかったから光文社ので登録しちゃったけど徳間の見つけた。ストーリー分かっててもめちゃめちゃ面白い。面白いとしか出てこない。アミの変化に時の経過を感じるね、切ないわ。2024/07/05
Thinline
3
SFは敬遠して殆ど読んだ事が無かったのが損したきぶんでした。壮大なスペースロマンで是非ハリウッド映画で映像化してほしい作品です。敵も味方も登場人物みんな個性的で、特にア・ウンとかドゥルガー、アーロン・ベネティクトとかハフハハールとかヨブとか名前も良く思いつくなぁと感心しました。是非一度は読んで欲しい。2020/12/07
カップラーメンマン
3
上巻同様、「分かりやすくて濃厚な面白さ」たっぷりのSF。ややネタバレだけど、サラマンダーを始めとした敵組織の秘密が少しずつ明らかになる底知れなさがある一方、分かりやすい「ラスボスとの対決」がある訳ではなかったのが印象的。こないだ読んだ「ニューロマンサー」は、ずーっと分かり難い反面、きっちりラスボスとの対決が用意されていた。2018/12/23
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- 和書
- 堺と博多 - 戦国の豪商