さよならも言えないうちに

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さよならも言えないうちに

  • 著者名:川口俊和
  • 価格 ¥1,386(本体¥1,260)
  • サンマーク出版(2021/09発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 360pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784763139375

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内容説明

「最後」があるとわかっていたのに、
なぜそれが「あの日」だと思えなかったんだろう……。

家族に、愛犬に、恋人に会うために
過去に戻れる不思議な喫茶店
フニクリフニクラを訪れた
4人の男女の物語。

とある町のとある喫茶店の
とある座席には不思議な都市伝説があった
その席に座るとその席に座っている間だけ
望んだ通りの「時間」に移動ができるという

ただし、そこにはめんどくさい……
非常にめんどくさいルールがあった

1.過去に戻っても、この喫茶店を訪れたことのない者には会うことができない
2.過去に戻ってどんな努力をしても現実は変わらない
3.その席には常に白いワンピースを着た女が座っている
4.その席に座れるのはその女が席を立った時だけ
5.過去に戻っても、席を立って移動はできない
制限時間はカップにコーヒーを注いでから、
そのコーヒーが冷めるまでの間だけ

めんどくさいルールはこれだけではない
それにもかかわらず、今日も都市伝説の噂を聞いた客がこの喫茶店を訪れる

喫茶店の名前は、フニクリフニクラ

この物語は、そんな不思議な喫茶店で起こった心温まる四つの奇跡

第1話 大事なことを伝えていなかった夫の話
第2話 愛犬にさよならが言えなかった女の話
第3話 プロポーズの返事ができなかった女の話
第4話 父を追い返してしまった娘の話

あの日に戻れたら、あなたは誰に会いに行きますか?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

旅するランナー

299
原点回帰。一作目「コーヒーが冷めないうちに」の翌年の設定。過去に戻っても現実は変わらないけど、今を生きる本人の心の持ちようが変わる、爽やかさがあります。もはやお決まりパターン化されていて、フーテンの寅さん並みに、安心して感動できます。フニクラの計さんってところでしょうか。2021/11/24

うっちー

257
過去は変えられないけれど過去を引き摺らないようにすることはできると改めて思いました2021/11/24

ウッディ

251
過去に戻ることのできる、けれど面倒くさいルールがあるその喫茶店を訪れた4人の物語。過去に行こうとする人々は、いずれも何かの後悔を抱えている。過去に行っても、現在を変えることは出来ないというルールに葛藤しながらも、彼らの中で何かが変わる。親の愛情を鬱陶しく感じ、田舎から上京した父に投げつけた心無い言葉を後悔した娘、何気ない日常がいつまでも続くような気がして、先延ばししてしまうことを自戒した。後悔しないように生きることが出来ないのも人間。人の心は、この喫茶店のルール以上に、面倒くさいものかもしれない。2023/01/09

美紀ちゃん

201
「コーヒーが冷めないうちに」の4巻目。 過去は変えられないけど、わかっているけど、どうにかしたい気持ちになる。 後悔のないように、生きていかなければと思った。 泣ける本なので、人がいないところで読んだ方がいいかも😢。2021/11/16

Yunemo

193
タイトル通りの話に何故かハッとして。夫から妻への想い、娘から父への想い、会う方と会われる方のそれぞれの生き方としての男性観が妙に心に留まって。確かにこの年代の男の生き方と言ってしまえばそれまでですが。世代間の相違とは言うものの何故か寂しい気持ちにも。また、愛犬への想い、求婚を先延ばした恋人への想い、それぞれに深い意味があったことを、過去に戻ることによって知る、この温かさにじんと来て。時代設定が第1作の翌年の話として描かれている旨の注意書きで、流と数の存在に納得感。過去に戻りたいという理由設定が心に響いて。2022/03/21

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