徳間文庫
ジャズをかける店がどうも信用できないのだが…。

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 205p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784198940867
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

すっぴんだとブス。男のほうが恋をひきずる。電車内で鼻××。「そういうことになっている」日常に待ったを入れる痛快エッセイ集

ファンデーションは女性全員をブスにするのに、すっぴんに大騒ぎするのはおかしい。「おまえといても男といるみたいだって言われる」とボヤく女性に「そんなことないよ」と励ますべからず。「小悪魔」は若い女では意味がない。ジャズを流す店に垣間見える誤魔化しの法則。――毎日の暮らしの中にはびこる思い込みに「待った」を入れる、目からウロコのエッセイ集。
『すっぴんは事件か?』改題のリニューアル文庫。

【著者紹介】
1958年、滋賀県生まれ。1990年、『ひと呼んでミツコ』で単行本デビュー。2014年、『昭和の犬』で直木賞受賞。著書はほかに『受難』『ツ、イ、ラ、ク』『ハルカ・エイティ』『リアル・シンデレラ』『終業式』『整形美女』『近所の犬』『部長と池袋』『謎の毒親』など多数。

内容説明

ファンデーションは女性全員をブスにするのに、すっぴんに大騒ぎするのはおかしい。「おまえといても男といるみたいだって言われる」とボヤく女性に「そんなことないよ」と励ますべからず。「小悪魔」は若い女では意味がない。ジャズを流す店に垣間見える誤魔化しの法則。―毎日の暮らしの中にはびこる思い込みに「待った」をかける、目からウロコのエッセイ集。

目次

第1章 不確かな性差(男女比較エッセイの矛盾;男女差は鼻○○にこそ;エロ本の男女差;スーツ萌え~;おっぱいを何と呼ぶべきか;ごはんのナゾ)
第2章 落とし穴(ポジティブシンキング訓練;なぜ、すっぴんに騒ぐ?;ファンデを塗ると全員ブス;小悪魔は正確に;いい男も正確に(リニュアル特典)
「女優○○似の美人」の盲点
顔面相似形の嘘)
第3章 いかがなものか(ジャズをかける店がどうも信用できないのだが…;文庫を先にしてみては?;いっそ理想の文芸誌;怠慢大賞総ナメ;小学生の夢、ベニスに記す)

著者等紹介

姫野カオルコ[ヒメノカオルコ]
1958年滋賀県生まれ。姫野嘉兵衛は雅号。『昭和の犬』で直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

厩戸皇子そっくりおじさん・寺

75
姫野カオルコのエッセイは面白い。「その通り!」と共感し「成る程そうか」と啓蒙される。この本は筑摩から『すっぴんは事件か?』の題で単行本&文庫が出ていたものを改題&加筆修正したもの。旧題の時に読んでいたので再読だが、加筆のお陰もあり改めて楽しめた。「そういうことになってしまっている」事柄に対し疑い考察する。1章の章題は『不確かな性差』。男女のあるあるを論破して痛快である。そうだ、人間は男女を問わず個別に違うのだ。2章では旧題だったすっぴん問題。私も大概の人はすっぴんが綺麗だと思う。女性は励まされる本だろう。2016/11/23

Mayumi Hoshino

35
「男はこうだ、女はこうだみたいな論調は暴力的では。それは本当に性差か?個人差ではないのか?当たり前を疑おうよ」という前置きがあった上で、それでも敢えて述べられた男女差の傾向の中で。「お米をたくさん食べる女性、あまりいなくないですか」という問いに膝を打った。分かる。他のものは沢山食べても割とライス少なめにしがち。逆に言うと、男性の皆さん、このおかずの量でご飯こんなに食べられるのか!と感心するシーン多々。もしかして女性のが濃い味好きだったりするのか。コメント欄に続きます。2016/03/30

クラミ♬

28
確かにジャズやボサノバがかかってるお店やたらと多くなったかも〜♪「ポジティブシンキングでモテモテに」…興味深いけど個人のポテンシャルもあるよね(^^;)「単行本より先に文庫本を出す案」…ためしにちょっとやってみてほしいなぁ☆2017/05/17

chiseiok

24
姫野さん面白いですねー。そもそも直木賞作品『昭和の犬』が文庫になってるかなと検索してたら、あまりにもキャッチーなタイトルの本作発見。これは読まずにいられない。で、蛇足ながら念の為に報告、タイトルの意味は決して音楽としてのジャズを貶めるものではなかったです…つかあたりまえかw。性差表現やら文芸界の現況やらについてのおもしろ鋭い語り口、健全でドライな底意地の悪さがいいかんじ。でもこれ読んだらどうしたって『昭和の犬』より『ツ、イ、ラ、ク』読みたくなってしまいます。直木賞ちょい読み計画脱線しまくりだけどまいっか。2016/08/31

阿部義彦

24
姫野さんはずっと気になっていた作家。で「ツイラク」だけ買っていつか読もうと思ってました。その前に新刊でエッセイが出てたのですぐ読めそうなのでつるりんと読みました。斜に構えた底意地の悪い目のつけ所気に入りました。女性の作家の雑感にはやはりどこが歪んだ僻みのようなのがないとおもしろくないですよね。(酒井順子、斎藤美奈子しかり)鼻糞ホジリに関する拘りに笑わせて貰いました。そして第3章が圧倒的に目から鱗でした。表紙の意味もそれでやっと分かり成程特徴掴んだ良いイラストだなあと感心しました。今度こそ「ツイラク」読も。2016/04/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/10631682
  • ご注意事項