出版社内容情報
新芽を広げ、花を咲かせ、実をつける。植物の季節的な現象(フェノロジー現象)は魅力的であるが、日常生活における風景としか捉えられないことが多い。 しかしながら、その現象は、じつに豊かで複雑で、面白さにあふれている。
本書は、そんな植物のフェノロジー(特に、開花フェノロジー)に着目した初めての和書である。植物生態学・分類学の専門家で、国立科学博物館の現役キュレーターである著者が、写真や図を豊富に用いて、過去の研究、野外調査や仕事の様子を紹介しながら、前提知識なしでも理解できるよう易しく解説する。
本書は、「卒論提出3か月前テーマ変更事件」が発生したところから始まる。読者に語りかけながら話は進んでいき、随所に散りばめられたこのようなエピソードから、著者の人柄が伝わってくるような構成となっている。
フェノロジーは近年、地球温暖化との関連からも、国際的に注目されているトピックである。フェノロジーに興味のある方はもちろん、植物学全般に興味をもつ方にも広く薦められる書籍である。
目次
1 植物のフェノロジー
2 いつ花を咲かせるのか?
3 植物の種多様性を知る
4 ところかわれば花かわる
5 過去をさかのぼる
6 伝え広めるために
7 研究者って何者?
著者等紹介
永濱藍[ナガハマアイ]
2021年九州大学大学院システム生命科学府5年一貫制博士課程修了。現在、国立科学博物館植物研究部陸上植物研究グループ研究員、博士(理学)。専門:植物生態学、植物分類学
巌佐庸[イワサヨウ]
1980年京都大学大学院理学研究科博士課程修了。現在、九州大学名誉教授、理学博士。専門:数理生物学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とろまつ
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Teo