出版社内容情報
十三年前の夏の悲劇……。それは過酷な運命の幕開けでしかなかった。
十三年前の夏の悲劇は、ハヤテと葉村、そして夏美を呑み込む過酷な運命の幕開けでしかなかった…。
和志はその境遇に自分とカンナの姿を重ね、哀しみと怒りを覚えながら、地蟲となった夏美の手がかりを求めることに。そして、月夜の海岸にて再び現れた蜻蛉は言った。「大きな道標を指し示した“天使”を捜せ」と――。
【著者紹介】
1967年5月生まれ。「ワイヤード」などのライターとして活躍しながら小説を執筆。繊細かつ情緒溢れる独特な筆致が注目を浴びる。著書『BLOODLINK』は2ちゃんねるラノベ大賞で1位、『ノーサイドじゃ終わらない』は「このミス!」ランクイン。
内容説明
ハヤテと葉村、夏美を襲った十三年前の惨劇から過酷な運命は廻り始めていた。地蟲に感染しながらも生還したという葉村の謎、そして逃走した夏美の行方―。彼らの村を悲劇に導いたものと同じ赤い霧に遭遇した和志は、自らも地蟲に感染した可能性を告げられる。そんな和志の前に再び現れた蜻蛉は、未来に繋がるたったひとつの可能性を提示した。それは「天使」を捜しだすことだという―。
著者等紹介
山下卓[ヤマシタタカシ]
1967年5月生まれ。『WIRED』日本版記者を経て、フリーライターとして活躍しながら、96年より小説を執筆。ノンフィクションや映画脚本なども手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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薄荷飴
4
暗転に次ぐ暗転といった展開が続きましたが、ここに来てようやく小まとめもとい、話の進展が見られました。民俗学も取り入れた設定は言葉は悪くなってしまうが地味ながらも入念に調べられており、これが作品にさらなる安定感を与えていると思います。カズシの行動倫理もかなり定まってきてこれからの展開が非常に楽しみなのですが、5巻が出そうにないので少々不安になってます。まさかここで続刊がでないとかないよね・・・?2014/08/05
てらも@福岡県(21)
2
天使とかサバトとか、重要そうな単語いくつもでてきてましたね。あとなんだろう、この八神さんが出てきたときの安心感2014/02/16
BW
2
面白かった。停滞気味だった3巻から、一気に話が進んだ感じ。八神も、ハヤテも、人間が見えてきて、いっそう面白みを増しています。次の巻が早く読みたい!でも、次は「刹那」かな・・・?2014/02/22
せき
1
やはり痛切。そして和志が青い。垣間見る大人の世界の危険さと、和志の世界の危険さとのギャップに目眩がするかのよう。すっきり気持ちよく解決すれば良いんだけれども、と、思わずにはいられない。2019/05/24
m!yu
1
謎が少し明らかになったような…と、同時に更に深まったような…という今巻。前回は出番の少なかった八神さんが今回は大活躍で、八神ファンとしては嬉しい一冊(笑)2014/09/21
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