内容説明
夜毎江戸の町に現れ、貧乏長屋の連中に金をばらまく怪賊『お鼠さまと鉄鼠面』。その騒ぎのなか、老中・水野忠成の屋敷から、将軍家より拝領した兜が盗まれた。忠成の信頼篤いお小人目付・結城慎之助が事件の探索を進めるうち、御三家の水戸斉昭と、その配下の鳥居耀蔵の存在が…。一方、慎之助の妻・吉野は密命を帯び、京都にいた。政争に巻き込まれた新婚夫婦の命運は?―。
著者等紹介
藤村与一郎[フジムラヨイチロウ]
1957年、東京都生まれ。米国ニューヨーク大学大学院卒業。会社勤務の傍ら執筆活動を続けていたが、米国滞在中に時代小説家になることを決意。菊池寛作家育成会で修行の後、2009年に作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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sken
5
これ、確か前作を読んだときに、かなりのゴーカイな設定にやや呆れ加減で感想を書いた覚えがあるんですが、何故かしら二作目も借りてしまったので読んでみたっす。でも、最初の設定のムチャさに慣れると、なんだか結構楽しめましたぃ。勝小吉、男谷精一郎の実在人物とコンビを組んでいきなり大名屋敷に殴り込みをかけたりする辺りの突拍子のなさが、なんとなく違和感なく読めて来たりして。今回は奥方は公家の娘になりすまして、またしても微妙な貞操の危機に襲われたりしますが、もう平気です。慣れってものは恐ろしいモンだと思います。2013/06/08
山内正
2
盗賊が追手から逃れ屋敷に逃げ込む 唯の物取りでないと盗賊改めの慎之助は見廻り同心と屋敷を見つけた 水戸斉昭と分かるが別の徳川家慶との陰の約定が表にでかかる。 現将軍家斉の跡目候補を巡り 水戸斉昭の産まれる子に徳川家慶が 譲る約定が 将軍家斉の怒りを買う 約定書を巡り慎之助は走る!2018/11/21
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