内容説明
ケインズが看過し、マネタリストたちが見落としてきたバランスシート不況のメカニズムを明らかにし、小泉経済政策の大誤解を糾す。日本経済の変化を誰よりも早く指摘し、的確な診断と治療法を提示し続けてきたクー理論の集大成。
目次
第1章 日本経済が陥っているバランスシート不況
第2章 財政の下支えなしにバランスシート不況は克服できない
第3章 金融政策は今の日本には効かない
第4章 財政出動の功罪
第5章 マクロ経済理論の再構築
第6章 不良債権処理を急いではいけない
第7章 誤解を理解すること―本当の話
第8章 四種類の金融危機と全額保護の役割
第9章 アジア経済への真の挑戦
第10章 アメリカ経済が日本の教訓に学ぶこと
第11章 日本経済が本当にチャレンジすべきは何か
著者等紹介
クー,リチャード[クー,リチャード][Koo,Richard C.]
1954年、神戸市生まれ。76年、カリフォルニア大学バークレー校卒業。ピアノ・メーカーに勤務した後、ジョンズ・ホプキンス大学大学院で経済学を専攻し、博士課程修了。FRBドクターフェローを経て、81年、米国の中央銀行であるニューヨーク連邦準備銀行に入行。調査局、外国局などでエコノミストとして活躍し、84年、野村総合研究所に入社。現在、経済研究部主席研究員、チーフエコノミスト。98年から早稲田大学客員教授を、公職として経済審議会専門委員、防衛研究所防衛戦略会議委員も務める。95年‐97年、人気アナリストランキング・エコノミスト部門1位(『日経金融新聞』)、98‐2000年、債券アナリストランキング・エコノミスト部門1位(『日経公社債情報』)、2001年9月には米国でも権威の高いNational Association for Business Economicsで、2000‐2001年の最優秀論文としてAbramson賞を受賞
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感想・レビュー
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D.Okada
緑色と風
しみ