内容説明
京都の医大に勤める秋沢宗一は、同僚の結婚披露宴で偶然、十三年前の恋人・亜木帆一二三に出会う。不思議なことに彼女は、未だ二十代の若さと美貌を持つ別人となっていた。昔の激しい恋情が甦った秋沢は、女の周辺を探るうち驚くべき事実を掴む。彼女を愛した男たちが、次々と謎の死を遂げていたのだ…。気鋭が放つ、サスペンス・ミステリー。
著者等紹介
岸田るり子[キシダルリコ]
1961年、京都府生まれ。パリ第七大学理学部卒。2004年に『密室の鎮魂歌』で第14回鮎川哲也賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
machi☺︎︎゛
89
ずっと積んでいたけど、本屋さんでおススメの本にあって読んでみた。ポップにあった号泣はなかったけど、強い母性愛を感じた。まぁでも実際には無理だろうって事も多かったけど、そこは小説なので面白く読めた。鈍感は私は最後まで一二三の正体には気付かず、読みながらおぉーってなった。 2018/11/16
ちょこまーぶる
86
こんなことって現実に起こり得るのか?ファンタジーミステリー?と思いながら読んだ一冊でした。そして、子どもが難病の遺伝子を受け継いでいるからといって、そのために我が子に作られた母親をあてがい実母と思いこませて、影の存在となった実母は他人になりすまし金銭目当てに殺人を繰り返すという設定には、ちょっと疑問を持ちましたね。もう少し、違う設定で子どもへの愛の形を表現してほしかったですね。どうしても、表紙のベビー天使と「天使の眠り」というタイトルと内容が合致しないんですよね。でも、読んでて面白かったんですよね。2015/07/10
アッシュ姉
72
十三年間引きずっていた昔の恋人との偶然の再会。彼女は若さを保ったままで、美貌と立ち振舞いが別人のようになっていた。どの登場人物にも共感や好感が持てず、どういうことか知りたいだけで読んだが、分かったところで何だかなあ。設定や展開がリアリティに欠け、突っ込みどころが多すぎた。2023/08/22
まさきち
66
解説にある通り作者の心理描写の達人でトリックメーカーとしての魅力は感じ、懲りすぎてない展開と登場人物の心の中は楽しめたのですが、いかんせん宗一と偽・一二三の煮え切らなさ、そして真・一二三の娘に対する粘着質の執念に少々嫌悪を感じてしまいました。また全体的に描写を細かくするためか同じ事象を繰り返し過ぎている感があり、その結果テンポの悪さに結びついてしまっていて読み進めるのに少々骨を折れた印象です。2015/10/28
M
57
筋書きとしてはよく出来ているけれど、現実味はあまりないような。種明かしの仕方がなぜかかの松本清張っぽい感じがした。2019/03/28
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