内容説明
孤高の剣客と呼ばれた宮本武蔵。天下無双の二刀流を編み出すきっかけとなったのは父・無二斎の当理流十手剣術だった。血の絆で結ばれながらも憎しみ合った父と子。その知られざる確執を描いた表題作ほか、稀代の剣豪たちの生きざまに迫る。
著者等紹介
火坂雅志[ヒサカマサシ]
1956年新潟県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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BluePlanet
3
★4.0 2007年9月15日(初版2003年1月)発行。今は亡き火坂氏の短編シリーズ。武蔵と父無二斎の確執を描いた「武蔵と無二斎」。武蔵が霊鬼退治に出かける「鬼の髪」。竹内流の秘技を身につけた竹内久勝の修行中の勝利を描く「殺活」。強敵を求める若き日の塚原卜伝を描いた「卜伝峰入り」。『一の太刀』を受け継いだ戦国大名田丸直昌を描いた「一の太刀」。誤解による斬り合いから始まった海北友松と斎藤利三の友情を描いた「あばれ絵師」。異端児として柳生の歴史から抹殺された柳生源之丞を描いた「柳生殺人刀」。どれも素晴らしい2015/06/22
やまほら
2
11年前に買った本で6年ぶりの火坂雅志。剣豪を扱った短編7編。この人らしい歯ごたえのある文章を、久しぶりに楽しみました。2018/05/30