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徳間文庫
おいしい話―料理小説傑作選

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  • サイズ 文庫判/ページ数 391p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784198925482
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

内容説明

美味読楽、あじわい深し。“絶品料理小説”フルコース。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おはぎ

14
★★★★★料理に纏わるアンロジー集。恋愛、ギャグ、ホラーと作風も作家陣もバラエティー豊か。ぶり大根、鮟鱇鍋、たこやきなど、どの作品もおいしそうな描写でよだれが出そう。中には怪しげな料理もあるけど(笑)。中でも田辺聖子の「たこやき多情」がお気に入り。たこやきの口に入れたときに溶けていく描写が絶妙!!登場人物のテル子のキャラも面白い。2014/01/22

よんの。

12
再読。『やだーおいしそーヾ(o´∀`o)ノ』という作品ばかりではありません。むしろそっちの方が少ない。何せ第一話から小川洋子ですよ、ただのグルメ話な訳がない。にっちりと歯に絡むようなコルタールともキャラメルともつかない濃厚な【食べる】話が目白押し。このグロテスクとユーモアの間に香る濃厚なポタージュのような食欲がとろとろ貴方の脳髄を犯していきます。個人的に阿刀田高の夢で自由に好きな物を食べる話が一番好きです。カニバリズム表現なんで注意が必要ですがあんなに美味しそうな頭部なら私も食べてみたい。グルマンに捧ぐ。2016/11/06

たらこりっぷ

10
アンソロジーというのは集め具合によって心の振れ幅が大きく変わるものですが、この本はかなりぐらぐらと揺さぶられました。何をもっておいしいと感じるか、たべものに対する本来の好き嫌いと相まって、人それぞれでしょう。誰でもお気に入りの料理に出会うことができると思いますが、どれも笑顔で味わってしまった私は、やはり食いしん坊です。2014/09/01

桜もち 太郎

7
12人の作家による「おいしい話」アンソロジー、っといってもすべてが「おいしい話」ではない。グロテスクなものも多い。おいしいそうだった話は清水義範の「ブリ大根」、グログロだったのが田中啓文の「新鮮なニギ・ジュギペ・・・・」、これは結構強烈、ぶっ飛んでいた。物語としてよかったのは吉行淳之介と田辺聖子、こちらはもう流石としか言いようがない。全体に楽しく読めた。2014/04/27

たこわさ

5
12人の作家によるフルコースの様に構成された「食」に関する小説で、人間の醜い欲望に塗れた話や日常の一コマの様な話が順番に続いている箇所があり最後はほろ苦い話で締め括られているため、恐らくフランスのフルコースに準えているのだろうと考察しながら楽しく読むことに事欠かなかった。 特にお気に入りの話は「お料理教室」で、幽霊の類いも出てこなければ微かな悪意もなく血も流れない話だが、中の世界のどこかが壊れていてべったりと本の中に貼り付けられたソレは夕暮れ時や誰もいない教室の様な言いようのない不安に似ているなと思った。2021/05/19

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