徳間文庫<br> 動脈列島

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徳間文庫
動脈列島

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  • サイズ 文庫判/ページ数 490p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784198923365
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

走行中の新幹線を転覆させる―大阪発東京行の“ひかり424号”のトイレから、時限爆弾と脅迫状が発見された。震撼する国鉄と政府。計画を冷徹に進めてゆく犯人。息詰まるサスペンスで日本推理作家協会賞にかがやいた不朽の傑作長篇。

著者等紹介

清水一行[シミズイッコウ]
1931年東京都生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アッシュ姉

74
日本中に新幹線の動脈を張りめぐらせていく一大国家事業遂行の裏で新幹線公害に悩まされる人々がいた。すさまじい騒音と振動に日々襲われたことが原因で心身ともに異常をきたして亡くなった患者を看取った医師がたった一人で国を相手取り、騒音対策を求めて立ち上がる。社会派作品であるが、警察や国鉄との手に汗握る攻防もスリリングで社会派エンタテインメントとしても楽しめる。さすが清水一行さん面白かった。映画もぜひ観てみたい。2022/05/30

まつうら

41
新幹線が開通して10年。その騒音や振動はかねてから沿線住民を困らせていたが、これを公害として認めさせるべく立ち上がった医学青年の物語。これまでに見てきた清水作品は、企業社会の裏側を抉り出すダークなイメージが強かったが、この作品は社会正義を為そうとするもので、やりかたはさておき、主人公の秋山を応援したくなる。国民の大多数が利益を享受するなら、少数が不利益を被るのは致し方ないという当時の風潮が描かれているが、これは現在においても当てはまることだ思う。こういう環境問題は、いまの時代だからこそしっかり捉えたい。2022/08/04

かずき

11
読了〜? ワクワクしたけど、中盤に犯人が確定してからはあんまり楽しめなかった笑 やっぱ東野先生ファンだなぁって思ったわ僕2019/02/13

シャル

6
新幹線公害の被害を訴えるべく新幹線転覆を予告し、ゲリラ的ともいえる様々な手段でそれが実行可能と示し続けてシステムに挑む『実行者』秋山と、捜査本部長となった切れ者の滝川を筆頭とし、心理や足で犯人を追い詰める捜査班との手に汗握る追跡劇。当時の日本が抱えていた社会的な問題に、F・フォーサイスの傑作『ジャッカルの日』のような知恵と情報による追う者と追われる者の決闘を盛り込んだ重厚なサスペンス小説で、最後のシーンはこの小説を象徴するかのような強い余韻を残す。時代は感じさせても古さは感じさせない、まごうことなき傑作。2012/06/04

にゃんとろ

5
読書メーターデビューの記念すべき第1号本(笑)( ̄▽ ̄)子供の頃映画館のポスターを見て覚えていたタイトル。映画は観たことないけど読んでみたかった原作本です。映画封切りの当時は「新幹線大爆破」「皇帝のいない八月」等、列車パニックモノが連発だったので本作も同様かと思いきや、やはり一行先生☆社会派サスペンスでした(笑)新幹線公害に牙をむく犯人、もはや今のマスメディアでは死語になりつつある公害という言葉が、日常生活の中で常に聞こえた時代のお話でした(;・∀・)新幹線公害…現代の新幹線はどうなんだろう(`・ω・´)2013/01/31

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