内容説明
昭和三十三年、広島から佐賀の田舎に預けられた八歳の昭広。そこでは厳しい戦後を七人の子供を抱えて生き抜いたがばい(すごい)祖母との貧乏生活が待っていた。しかし家にはいつも笑いが溢れ…。黒柳徹子、ビートたけしも感動した超話題作。
目次
背中を、おされて…
貧乏から貧乏へ
ピカピカの転入生
由緒正しい貧乏暮らし
一番好きで、一番嫌いだった運動会
湯たんぽが運んできた幸せ
金は天下の拾いもの!?
かあちゃんと野球少年
ばあちゃんとかあちゃん
一万円のスパイク〔ほか〕
著者等紹介
島田洋七[シマダヨウシチ]
1950年広島県生まれ。本名・徳永昭広。広陵高校野球部出身。’75年、洋八と漫才コンビ「B&B」を組み、爆発的な人気を博す。’83年の解散後、パーソナリティー等TVで活躍。現在、再びB&Bで活動中
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
黒瀬
98
漫才コンビ『B&B』として一世を風靡した島田洋七(本名:徳永昭広)が幼少期に故郷広島から佐賀の田舎に預けられ、共に過ごしたがばい(すごい)ばあちゃんとの生活を描いたエッセイ。とんでもなく貧乏な生活だったが知恵という知恵を駆使して裕福ではないが明るい暮らしを送っていた無類のタフネスっぷりは見習うべき点が多く、非常に感心させられます。個人的に好きなエピソードは川をスーパーマーケットと呼ぶお話と最後の運動会。また映画版が見たくなってきました。
ALATA
90
小学校から佐賀に預けられ由緒正しい貧乏暮らしをすることになった昭広。ノンフィクション?なれどもなかなか面白い。川はスーパーマーケット、腹が減るのは気のせい、通知表の1と2は足していい、まさしく人生は総合力だ。明るい貧乏は人生を楽しく生きていける、島田さんの前向きな姿がこうして出来上がたんですね★4※お盆、お墓参り、時がたつのは早い。“がばいばあちゃん”を読んで母のことを思い出した。いつもみんなの笑顔やワクワクすることを考えていたなぁ。本当の優しさとは、他人に気づかれずにやること、納得です。2023/08/17
みゃーこ
78
知り合いの強い勧めにより読了。とっても心温まる、そして泣けて笑える島田さんのおばあちゃんのお話は一時期日本中を泣かせたよね。大量消費文化の終焉し、今こそ昭和初期のようなエコロジカルで人間性豊かだった先人の行き方の知恵を再度学び人間復興の世紀へ。そんな気持ちになりました。2013/11/09
再び読書
62
ばあちゃんの川がスーパーマーケットと表現できる、ユニークな発想に驚かされる。それとまわりの人々のさり気無い優しさに心を打たれる。嘘と噂される島田洋七氏の著作であるこの本の紡ぎだす癒しに、感動してしまう。大袈裟では無い心の優しさを持った人物だと思わせる。ビート武の謹慎時に、やあと尋ねれる器量の大きさと、さり気無い人柄を再認識させられた本でした。2013/02/19
metoo
57
昭広(洋七)は、父親が原爆病で入院中に母が身ごもった子供。入院していた部屋は大部屋(笑)。父は亡くなり家は困窮。叔母さんをホームまで見送りに行ったら、母親に背中を押されて電車に放り込まれ、いわゆるリアル背中を押されて人生が変わった人、昭広(洋七)(笑)。ばあちゃん、腰ひもに磁石つけて歩けば鉄屑がくっつき金になる(笑)(表紙絵)。貧乏には二通りある。暗い貧乏と明るい貧乏。うちは明るい貧乏と笑うばあちゃん。ばあちゃんっていいな。そして、たまにはこんな読書もいい。2016/10/23